兄弟の片方がいなかったり、劇映画の「フォックスキャッチャー」とはかなり違う。
もっともドキュメンタリーにはドキュメンタリーなりに「作ってある」わけだが。
カネの力というものを端的に知らされる内容で、デュポンがスポーツ=レスリング選手を養成するのも「力」の信奉者であると共に、カネの力しか頼ることを知らない、だからあっさり何の説明もなく選手やコーチを馘首したりする。
劇映画の方には描かれなかったと思ったが、荒廃した豪勢な屋敷がこちらには登場し、なんでこんなに荒廃しているのだろうと思わせる。
デュポン家の当主が殺人を犯したとなったら当然法によって裁かれると思われるのだが、どこかに付け入るスキがあるのではないかとひやひやする。