マーロウの事務所を女が訪ねてきて、時間差でまた別の女が訪ねてくるというハードボイルドのストーリーテリングの典型的なパターン。
一人目がダイアン・クルーガー、二人目が一人目の実の母親という設定でこれがジェシカ・ラング。役の設定だけでなく、顔もよく似ているんだ。
いわゆる模作(パスティーシュ)で、ホームズものにはそれこそ山ほどあるが、
マーロウものの原作の数が少ないこともあるのだろうが、珍しい。
昔はこんなマーロウものがあるかと言われたエリオット・グールド主演、ロバート・アルトマン監督の「ロング・グッドバイ」がいつの間にか正統派に居座ったように、内容より文体の模倣がモノを言う。
元同僚らしき刑事がやる時はやるのが目立たないがいい感じ。
リーアム・ニーソンの図体のデカさがスーツを着ていると目立つ。
監督二―ル・ジョーダンとしては美術セットになんかコクが乏しい感じ。