清原果耶の役名が長曾我部麗華だったり荒川良々の役名が釈迦牟尼仏(「みくるべ」と読む)といった具合にやたらと長くて漢字の画数が多く、自分の名前を書いている間に自然にふつうの人からワンテンポを遅れてしまうというのが、オリジナルの韓国映画「1秒先の彼女」にひと工夫加えたところ。そういえば韓国人の名前はおしなべて短いなと思った。
「彼女」が「彼氏」になったように主人公の性別が変わったけれど、岡田将生がイケメンな割りにぽーっとした感じなのが「ドライブ・マイ・カー」とはまるで違う。
京都の土地勘を生かして天橋立の鄙びているけれど精練された風景とか学生がやたら多いところとか上手く掬い上げている。
人物だけがストップモーションになっているのに背景の木の葉が動いていたりする(そのくせ打ち上げ花火はストップしている)のは気になった。