prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「おかえり、はやぶさ」

2012年04月09日 | 映画
見る前から決め付けてはいけないのだが、同じ素材で4本もの映画(劇映画仕立てにすれば3本)が短期間に集中公開されるというのは、常識的に考えてどうかしているとしかいいようがない。
パイオニア精神とか日本の技術力といったテーマを作り方そのものが裏切っているのだから。

昔の話だけれどが20世紀FOXとワーナー・ブラザースでそれぞれ高層建築火災を扱った原作の映画化を目指していて、似たようなのを二つ作るより一本のどでかいものを作った方がいいということで合作して「タワーリング・インフェルノ」ができたようなことが、できないのですね。

悪いけれど、宇宙空間で3Dやられるとただでさえ暗い画面がますます暗くなって、地上の話だとなんで3Dにしているのだかわからない。

映画の内実についてもう少し論じてもいいのだけれど、どうも内実云々ではなくパッケージでしか見られないし作られてもいないという状態に思えてならない。
三つもの同じ素材が横並びしてしまうことの一見外形的なこと自体の方が「内実」ではないか。

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4月8日(日)のつぶやき

2012年04月09日 | 映画
09:32 from gooBlog production 「パンドラム」 goo.gl/e2Q9n14:12 from ブクログ(booklog.jp) 【本棚登録】『アメリカ下層教育現場 (光文社新書)』林 壮一 booklog.jp/item/1/4334034…by yapoono6 on Twitter

アメリカ下層教育現場 (光文社新書)
クリエーター情報なし
光文社

「パンドラム」

2012年04月08日 | 映画
「エイリアン」の亜流のホラーSFかなと思わせて、終盤意外とハードSF風の展開になる。

先日見た「ケース39」がわりとおもしろかったので同じクリスチャン・アルバート監督のを続けて見たわけだが、だいぶ作品の性格が違います。まず設定とストーリーをきっちり語らないと終結部のカタルシスがだいぶ減る。
コックピットにいる艦長と船の別の部分で逃げ回っているクルーたちとの話がほぼ別々に展開してどう結びつくのかなかなかわからなくて緊張感が途切れた。

中盤のミュータントみたいな連中のデザイン・造形が魅力ないのでだいぶ点が下がった。

カプセルの中で叫んでも声が聞こえない、という出だしの調子をよかったのだけど。
(☆☆★★★)

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「恋とニュースのつくり方」

2012年04月04日 | 映画
とんでもなく気難しいキャスター(というか、当人はジャーナリストのつもり)のハリソン・フォードが、娯楽に突っ走っる路線に抵抗して、というが自分のプライドに固執して番組をぶち壊してばかりいるのと対抗して、なんとか成績をあげたいヒロインがじゃじゃ馬ならし的に奮闘する。
娯楽路線に従いつつテレビ本来の社会的使命にも一応目配せしているドラマで、商業主義第一でまず興行的成功を目指さなくてはいけない一方で作り手としての一分は通したい映画の作り手の反映ということになるのかなと思う。

もっともテレビも映画も硬派路線はおよそ商売になりにくいのはいずこも同じで、ドラマの内容もかなりエンタメ路線にシフトしている。
それはいいのだけれど、硬派なものの方が「おもしろい」こともあるのですけどね。それときちんとした報道をしようとしたらそう気難しくばかりしていられないと思うのだが。

原題がMorning Gloryというから、キャサリン・ヘップバーン主演の「勝利の朝」(原題同じ)のリメーク(スーザン・ストラスバーグ主演の「女優志願」がある)かと思ったら別に関係ないのね。それどころか、この原題を持つアメリカ映画はIMDbによると7本もある。アメリカ人好みのタイトルなのか。

テレビ局を転々とするプロデューサーというのも、日本では考えにくい感じはする。
(☆☆☆)

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「マチェーテ」

2012年04月02日 | 映画
ロバート・デニーロ扮するひどい人種差別主義者の政治家がらみのセリフで、テキサスがメキシコに奪い返されるというのがあるけれど、実際テキサスはアメリカがメキシコから戦争してぶんどったものだものね。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」でアメリカは銃で先住民族から土地をぶんどって作った国だから、後ろめたさからなおさら被害者意識をつのらせ、ますます銃に頼るようになっていると分析していたが、それに従うようにマチェーテや味方するメキシコ移民たちは銃より芝刈り機とかいった日常的な道具を武器にしている。

どぎつい劇画タッチのアクション映画だけれど、アメリカで差別されているメキシコ人魂みたいなものは出ている。

考えてみると、ペキンパーが亡くなってからアメリカ映画でメキシコの内部に入り込んで描いたものなくなった気がする。
(☆☆☆)

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2012年3月に読んだ本

2012年04月01日 | 
prisoner's books - 2012年03月 (18作品)
さわり
佐宮圭
読了日:03月17日
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3月31日(土)のつぶやき

2012年04月01日 | 映画
06:46 from web
SF作家・田中光二さん自殺未遂か…親族墓前でyomiuri.co.jp/national/news/… 田中光二の父親の田中英光って、太宰治の弟子で太宰の墓前で自殺した人でしょう。なんか妙な符号です。

09:14 from gooBlog production
「「ベスト・キッド」(2010年版)」 goo.gl/hmss0

09:26 from web
そういえば、世界映画史上のベストテンの類を選んだら30年前だったら確実に入った「戦艦ポチョムキン」は最近顔出しませんね。ポチョムキンというと北朝鮮的な皇帝に見せるために上辺だけうまくいっているように偽装した村、という意味になっているし。単純におもしろい映画なんだが。

09:27 from Tweet Button
【これ聴いてます】ショスタコーヴィチ:「ステンカ・ラージンの処刑」/交響詩「十月革命」(シアトル響/シュワルツ) ml.naxos.jp/album/8.557812 #nml

09:29 from web
そういえば「シェーン」も地上波の「ローマの休日」と並ぶ定番だったのに、とんとご無沙汰。いい映画ですよ。すごい、と言っていい。特に芝居につける演出の細かさは全盛期の日本映画にもひけをとらないくらい。

09:34 from web
ひとつだけ言っておくと、ジャック・パランスがやっていた黒尽くめの殺し屋、あれはモデルになった事件(「天国の門」と同じジョンソン郡戦争)だと、今で言う傭兵なのです。

09:40 from web
原作者のジャック・シェーファーはジョンソン郡戦争を直接描けなかったから(新聞発行は大統領をバックにした勢力によって差し止められ、印刷機は破壊された)、南北戦争をバックに置き換えて「シェーン」を書いたのです。

11:43 from ブクログ(booklog.jp)
【本棚登録】『世界に勝てる!日本発の科学技術 (PHPサイエンス・ワールド新書)』志村 幸雄 booklog.jp/item/1/4569794…

21:33 from livedoor Blog
コピペ日記 : 相棒1 第6話「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」 blog.livedoor.jp/katikujin/arch…

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