マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

初午

2007年02月05日 | イベント・行事
Hatsuuma0702051

大阪は今日も快晴で、小春日和の暖かい一日でした。
今日は「初午」でしたね。

2月の最初の午(うま)の日に、全国の稲荷神社で行われる祭礼で
この日お参りすることを「初午詣で」や「福参り」といい
商売繁盛や家内安全を願う参拝客で賑わいます。

関西では京都の伏見稲荷神社が有名で
稲荷神社の使者であるきつねのために
好物の油揚げやいなり寿司を神棚にお供えします。
そして家庭では食卓にいなり寿司が出されます。

私のふるさとの和歌山県有田では
初午の日に家族に厄年の人がいれば、厄払いに餅投げをします。
それが中途半端なものではなく、夏祭りや秋祭りより盛大です。

有田の餅投げは餅だけではなく
菓子、ラーメン、パン、酒、醤油、砂糖、ハム、タマゴ、鯛の塩焼き
ティッシュペーパー、サランラップ、石鹸、ハンガー、洗剤、他にもいろいろ。
何でもありです。

酒や醤油やタマゴは餅と一緒に投げると割れるので
そのようなものは餅に「酒1本」「醤油」などと書いてあります。
それを持って行くと、酒や醤油やタマゴに交換してくれます。
主婦たちはこの日のために大きなエプロンをして村じゅうを練り歩きます。
これが私のふるさと、有田の「初午」の風景でした。

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今夜はうちでも「おいなりさん」を頂きました。
デパ地下で買って来たもので可愛らしい「おやついなり」
子ぎつねも喜ぶプチサイズのいなり寿司です。
家族はおやつ感覚で食べていきました。
油揚げが甘くて、美味しかったです。

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和菓子は福寿堂秀信の「春告鳥」と「椿」です。

「春告鳥」
おだやかな春の茶席。
しゅんしゅんとお湯が沸き、お手前を一服。
その時庭で「ホーホケキョ・・・」
「春告鳥」とはうぐいすのこと。
梅も咲きました。うぐいすの飛来が待ち遠しい。

「椿」
東大寺二月堂修二会(お水取り)では
「糊こぼし椿」という造花が作られて仏前に供えられます。
二月堂西側の開山堂に咲く椿が、赤い花弁に糊をこぼしたように
白い斑がはいるので「糊こぼし椿」と名づけられました。

これを模して紅白の花弁を和紙で作り交互に黄色の芯に貼り付けて作られ
お水取りでは、これを本物の椿の枝につけて仏前に供えられます。

この福寿堂秀信の生菓子は
2月4日(立春)から2月17日までの季節限定です。
2月下旬はきっと桃の節句にちなんだ生菓子なのでしょう。

立春が過ぎると、梅や椿や桃や鶯などの生菓子が食べたくなる。
日本人の心って風流ですね。





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