晴れ、27度、86%
台北から帰った翌日、疲れ気味で昼過ぎ少しうとうとしていると、チャイムが鳴る。
ドアを開けると郵便やさん。彼の手にある小さな小包の表には見慣れた友の字。
急いであけると、三谷龍二さんの新刊(僕の生活散歩)が入っていた。
私が、三谷さんのことを知ったのは、ご本人のことより、まず、小さな家だった。
中村好文さんが設計した小さな家。なにかのグラビアで見たのだが、山を背景にしたその家の様子がはっきりと記憶にある。そのときは、その家の住人が誰であるか知らなかった。
それから何年か経って、木でできたバターケースが雑誌で紹介されていて、その作者が
三谷さんだった。そのバターケースが欲しくて、帰国するたびに探すがいつも売り切れている。
そのうち、三谷さんの本に出会い、その中に例の小さな家がご自分の家と紹介されていた。
あの小さな雰囲気のある家の住人が、木工作家の三谷さんだったのだ。
でも、わたしはこんな話を、友人にしたのだろうか?
彼女とは、かなり長い付き合いになる。でも、ここ4年ほど、会う機会に恵まれていない。
メールで、近況を伝えるぐらいだったのに、わたしの好きな作家を覚えていてくれた。
彼女も20年前は香港に住んでいて、海外で日本の本を入手する困難をよく知っている。
三谷さんの新刊を見たとき、私のことを思い出してくれたのだろう。
本を読み終えて、この本をわたしに贈ってくれた人のことを思う。
彼女の明るい笑顔が懐かしい。
台北から帰った翌日、疲れ気味で昼過ぎ少しうとうとしていると、チャイムが鳴る。
ドアを開けると郵便やさん。彼の手にある小さな小包の表には見慣れた友の字。
急いであけると、三谷龍二さんの新刊(僕の生活散歩)が入っていた。
私が、三谷さんのことを知ったのは、ご本人のことより、まず、小さな家だった。
中村好文さんが設計した小さな家。なにかのグラビアで見たのだが、山を背景にしたその家の様子がはっきりと記憶にある。そのときは、その家の住人が誰であるか知らなかった。
それから何年か経って、木でできたバターケースが雑誌で紹介されていて、その作者が
三谷さんだった。そのバターケースが欲しくて、帰国するたびに探すがいつも売り切れている。
そのうち、三谷さんの本に出会い、その中に例の小さな家がご自分の家と紹介されていた。

でも、わたしはこんな話を、友人にしたのだろうか?
彼女とは、かなり長い付き合いになる。でも、ここ4年ほど、会う機会に恵まれていない。
メールで、近況を伝えるぐらいだったのに、わたしの好きな作家を覚えていてくれた。
彼女も20年前は香港に住んでいて、海外で日本の本を入手する困難をよく知っている。
三谷さんの新刊を見たとき、私のことを思い出してくれたのだろう。
本を読み終えて、この本をわたしに贈ってくれた人のことを思う。
彼女の明るい笑顔が懐かしい。