チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

平安膏 香港の塗り薬

2014年01月28日 | 香港

晴れ、4度、79%   福岡

 香港にみえた方達は、お土産にタイガーバームを買って行かれます。土産物屋さんにも、空港にも小さなトラの絵が付いたタイガーバームの瓶は売られています。トラのマークはインパクトがあります。しかも、こんな小さな軟膏で、大邸宅を構えるまでにお金持ちになった胡さん一家です。

 なぜか香港には、こうした痛み止め、虫さされに効くといわれる軟膏や塗り薬が沢山あります。香港の観光客が多く集まるチムサッチョイの薬屋さんをのぞくと、棚一杯の軟膏やオイル状のものがそれこそ中國らしいパッケージに入って売られています。どれもこれも、あのメーンソールの強いにおいです。しかも、筋肉痛や腰痛ばかりではありません、頭痛ならこめかみに、虫に注されても塗る、風邪で鼻が詰まったら嗅ぐという具合に使い方も様々です。

 これらの薬、日本でいう整骨院のようなところ、がそれぞれ自家製の塗り薬を持っていて、商品化したもののようです。人気の整骨院は遠くからでも、メンソールの匂いと人の行列で、直ぐにそれと解ります。

 この平安膏もそうしたひとつです。 香港島の西、乾物ばかりを売る街があります。その一角、古い4階建ての普通のビルの2階にある平安膏の作り元、20年以上前は、施術を受ける人もいましたが、最近は、もっぱら軟膏作りに専念しています。

 薄暗い階段を2階に上り、ドアを開けると、鼻が詰まっていない私だって、一遍で涙が出そうにメンソールの歓迎を受けます。明るい室内では、地元の人たちが、小さいピンクの入れ物にセッセと軟膏を詰めています。サイズは2通り、5g程の小さいものは、12個入り。小さい方は、最近では、普通の薬局でも沢山の塗り薬と一緒に売られています。ところが大きいサイズ52g入りの方は、ここ作り元でしか買えません。

  病気などほとんどしない私ですが、肩こりに悩まされる時があります。そんな時、友人が持たせてくれた平安膏です。強いメンソールの匂いも40分もすれば、どこかに消えてしまいます。もう20年近くも、平安膏の作り元に通います。今では、使うのは私でなく、義母や母です。やれ、ぎっくり腰だから持って来て欲しい。やれ、足が腫れてるから持って来てくれと頼まれます。

 沢山あるこうした塗り薬、どれが本当に効き目があるのかは解りません。もしかしたら、みんな同じかな?などと思うこともあります。ただ、このピンクの入れ物、箱はオレンジ色、いかにも中華っぽい他の薬に比べて、なんだか可愛く感じます。

 香港にいらっしゃるとき、お土産に平安膏はいかかでしょう。でも、香港です、この平安膏まで偽物があるそうです。まあ、大きな薬屋さんなら本物だと思います。私も、平安膏を持って、今から両親を訪ねます。

コメント
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