チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

お餅を焼く

2014年01月06日 | 日々のこと

晴れ、14度、74%

 我が家は、夫婦とも福岡の出身なので丸餅です。東京に住んでいたこともあり、角餅のお正月も何度かありました。ここ香港でも、最近は丸餅の真空パックが買えるようになりました。香港の日本人、日本中から集まっています。

 まだ、私が子供の頃、冬休みで留守番の時などは、お餅が数個置かれていました。子供一人の留守番ですから、ストーブなどは危ないので点いていません。暖をとるのは、火鉢だけです。火鉢で焼いたお餅に、砂糖醤油をつけてお腹がすいたら食べていました。寒くて、広い家に兄弟がいないので一人です。お餅が焼けるのを見ながら、子供心に寂しく思いました。それでも、お餅が膨れて破裂する様子は、生き物みたいで心和みました。

 我が家で、お餅を焼くのはフライパンと決まっていました。オーブントースターもありません。このお正月、急に思い立って、フランス製のガスレンジの上で使うパンを焼き器を使ってみました。ただのアルミの板ではありません。 裏がこんなふうになっていて、2重構造です。熱の当りが優しいというか、柔らかです。昔、火鉢で時間をかけてお餅を焼いた時のようにゆったりした時間が流れます。焦らず、待ちます。お餅の焼ける匂いは、冷たい空気を紛らしてくれます。

 煮たお餅より焼いたお餅の香ばしさ、お雑煮の蓋をとったとき、おぜんざいに入っているお餅をほおばったとき、急に幸せな気持ちになります。でも、不思議なことに、昔のお餅のように膨れて破裂することがありません。どうしたのかしら?お餅の質が変わるわけでもないでしょうに。

 お餅の焼けるのを見ていると、子供の頃の寂しい気持ちが甦ってきます。

コメント (2)
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