チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

胡麻だんご

2014年01月15日 | 香港

曇り、12度、64%

 1月15日前後に日本ではどんど焼き、左義長などと呼ばれる、正月の飾りものを焼き上げる催しが行われているようです。呼び方も地方で異なるものの、神道の流れを汲む儀式のようです。実は私、このどんど焼きを実際に見たことがありません。日本を離れて永いからではなく、小さい時にも経験した覚えがないのです。ニュースで見たり、本で読んだり、でも、今ひとつ実経験がないのでピンとこないお祭りです。

 このどんど焼きのために、繭玉というお団子を2日前から準備している友人がいます。きっと、彼女は小さいときから見知ったどんど焼き、嫁いで20年以上も当たり前のように用意をして来た繭玉だと思います。この繭玉を長い木の枝に刺して、どんど焼きの火であぶり焼き食べるのだそうです。調べてみると、繭玉と呼ばなくても、それぞれの土地で、お餅やお芋をどんど焼きの火で焼くことを知りました。繭玉というからには、蚕さんのようにやや長めの形を想像していた私ですが、実際はきれいなまんまる。しかも、艶を出すために冷ましながら、濡れた手でひと掃きするのだそうです。確かにまんまる、ピカピカの繭玉です。繭玉が火に炙られ美味しいだろうなと思ううちに、そうそう、似たものが香港にもあるのを思い出しました。

 胡麻だんごです。 このまんまるのだんごの中身は黒ごまです。よく摺った黒ごまと砂糖、そこにピーナッツオイルを入れた胡麻あんです。この胡麻だんごも、中國では本来、大晦日に家族全員が揃って食べる行事食です。もちろん、大晦日は、春節の前の晩、今年は1月30日に当たります。

 丸い形は円卓にも表れているように、中國では大事にされる形です。しかも、中にあんがあることは、子供を意味します。子沢山は子孫繁栄です。同じように餃子も晦日に食べるものです。中にあんがありますからね。焼き餃子ではなく水餃子でしょう。熱々の湯の中からすくって食べる、まあるい胡麻だんごや餃子、しんそこ体を暖めてくれます。

 胡麻だんご、今では冷凍物で一年中あります。ピーナッツあん、芋あんまででています。香港に来たばかりの頃は、春節前になると街角に座って、胡麻だんごを作っているおばさんを見かけてものですが、最近はすっかり姿を消しました。自家製のだんごは冷凍物より大きめです。この胡麻あんは、意外に作るのが難しいので、丸めたあんだけを売っている店もあります。お母さん、おばあさんが家で作るところもあるのでしょう。餅の部分も、米粉、餅米粉を使うレシピがありますが、私は米粉の方が美味しいように思います。

 繭玉の美味しそうな様子に惹かれて、ついつい胡麻だんごをたくさん食べ過ぎてしまいました。

コメント
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