曇り、17度、80%
もう10年以上も前に、「ブリジットジョーンズの日記」という本が出ました。イギリスの作家の本です。しばらくして、レネーセルヴィガーがブリジットを演じて映画化されました。きっと、原作より映画の方が記憶にある方が多いと思います。ちょっとオデブなイギリス女の子のダイエット中の日記、ラブコメディーです。原作は日記形式で、もちろん日々の書き出しは体重から初まります。その体重の表し方もイギリスらしく、kgでもlbでもなく、stoneです。映画の中のブリジットの台詞にはなかったように思うのですが、原作には、ダイエットでチーズを食べれないブリジットが、エメンタールチーズが食べたいと日記に書いています。確かに、数あるチーズの中でも、エメンタールのほのかな甘みは誘惑です。スイスのエメンタールチーズは、「トムとジェリー」の漫画でもお馴染みの、あの穴あきチーズです。
先日近くのスーパーで、随分高くなったわねと思いながら、赤玉と呼ばれるオランダのチーズを買いました。赤玉は、牛乳から作られるチーズです。大きさも、手まり大のものから2口サイズまで色々あります。表面に赤いワックスが付いているので通称赤玉です。
さて、エダムチーズを食べながら、あら?穴が開いていないわね?と思う私です。口に入れたチーズの味も、あら?なんだか木の実のような甘みがないわね?不思議に思いながら、半分近くもパクパクと食べていた私は、はたと、自分が食べているチーズはエダムチーズでエメンタールチーズでないことに気付きました。赤いワックスを剥がして食べ始めたにもかかわらず、エメンタールチーズを食べているつもりでした。頭の中は、ブリジットと同じくエメンタールで一杯、それほどに、エメンタールチーズは、独特な魅力があります。
グリエールチーズと並んでスイスを代表するエメンタールチーズは、共に、スイス産のもの以外にはこの名前が付けられないことになっています。加熱して、チーズフォンヂュとして食べるのもいいのですが、生のまま食べると硬めのチーズンらではの歯ごたえがあります。外側のやや色が濃い部分などは、コリコリと噛みごたえ十分です。それになんといっても、ガスの抜けた後の穴はこのチーズならではのものです。
赤玉のエダムチーズもエメンタールチーズも、牛乳から作られるのに、どうしてこうも違うのでしょう。見出し写真の右がエダムチーズです。エダムは、とても食べ易いチーズです。癖はなく、柔らかさもほどほど。
赤ワインばかりを飲む私ですが。エメンタールチーズは、白ワインの方が合うかもしれません。フォンドヂュには、キリュッシュや白ワインを入れますからね、次回は白ワインと楽しみましょう。