チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

吉祥寺 小ざさの最中

2016年12月07日 05時39分09秒 | 日々のこと

曇り、18度、63%

 先日、香港にみえて数ヶ月という方とお話しする機会がありました。「香港人は安くて美味しいお店には並びますね。びくりしました。」とおっしゃいます。確かに、お昼間のオフィス街、工場の一帯は、美味しいと定評の店には人が長蛇の列です。でもそれって、日本だって同じことではないかしらとふと思います。帰国してたまに訪れる銀座などパン屋さんであと30分待ちと立て札が出ていたり、ベルギーワッフルのお店にはこれまた行列、その横の老舗の和菓子屋さんも季節限定のお菓子を目当ての方が並んでいます。福岡だって有名なラーメン屋さんの前に行列が、しかもそこには中国人、韓国人も混ざっている有様です。

 私はどんなに美味しいと聞いていても並んでまで物を買ったり、ご飯を食べようとは思いません。気が長くないのだと思います。以前、お土産に頂戴した吉祥寺「小ざさ」の最中、くださった方が「朝早くから並ばないと手に入らない最中ですよ。」と仰って手渡してくださいました。その方はご自分では並ばず別の方から頂いたので、遠慮なくとおっしゃいます。あんこがいっぱいの最中を美味しくいただきました。

 日曜日に東京の出張から戻った主人の荷物から出てきたのは、その「小ざさ」の最中です。1週間滞在したホテルから、毎朝、井の頭公園を散歩したのだそうです。そこで、朝早くから人が並んでいる「小ざさ」を見て、なんと自分で並んで買って来てくれました。主人も並ぶような人ではありません。噂を聞いていましたから、「大変だったでしょう。」と聞けば「僕はすぐに買えたよ。」とのお返事。

 早速おやつにいただきます。 ご覧のように粒あんが最中にいっぱい。皮の香ばしさも十分です。濃いめに入れたアッサムティーと一緒にパクパクいただきます。

 前回頂戴した時も美味しい最中だと思いましたが、それでおしまい。ところが同じ「小ざさ」の最中でも主人が寒い中並んで買って来てくれたと思いますから、美味しさは尚更です。

 行列ができるほど美味しい最中、それだけでも十分ですが、並んで買って来てくれたその気持ちが美味しさを更なるものにしてくれます。美味しいという味覚の問題は、実際の味や見た目も一つの要素ですが、人の気持ちが籠もるのも美味しさの要素だと感じます。

コメント
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