チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ドライのクリスマスリース

2016年12月24日 05時34分29秒 | クリスマス

雨、16度、78%

 昨年のクリスマス、九龍の花市でオランダからやってきたベリーの生のリースを買いました。年々、いいクリスマスのリースが入ってきます。30年前は、ドライのオレンジが欲しかったのですがそんな物、花市にはありませんでした。オーナメントだって中国製の安っぽいものばかりでした。クリスマスの歴史を持つ西欧のものは色合いも作り一つとっても素敵です。 こうして木枠に入れられて送られてきます。大きさにして30センチ四方です。私のクリスマスはこれぐらいの彩りが一番心に馴染みます。こんなものが香港でも手に入るようになったのだと、感慨深く大事に抱えて帰ってきました。

 決してお安いリースではありません。最初から一つ考えがありました。これをそのままドライにして次の年もあわよくばその次の年もクリスマスを飾ってもらおうと思います。冬だって、湿度の高い香港です。でも、洗濯物を乾燥する部屋は一年中、カラカラ。昨年のクリスマスが終わったら、すぐに、この洗濯物干しの部屋の棚の上に置きました。3ヶ月ほどでカサカサと音を立てます。

 このリースを買った頃から、私の心の中では次のクリスマスはもう香港にいないものだと決めていました。ですから、ドライになったリースを飾るのは日本の家のつもりでした。モモさんの年齢を考えると、これ以上香港に長くは居れません。30年住み慣れた土地を離れる決心をつけたのはおそらく昨年のクリスマスの頃です。主人が残るといっても、この土地を離れれば、次に来る時はもう旅人です。香港への想いを少しでも日本の家に持って帰りたい、そんな思いがちょっとお高いリースを買う気持ちにしてくれました。

 10月の末には香港を離れるはずでしたのに、私の大きな失敗から来年の2月になりました。おかげでもう一度クリスマス、お正月そして旧正月まで香港で迎えることができます。クリスマスのイルミネーションを見ながら、こんなに落ち着いた気持ちでこれを見るのは最後だと思います。

 7月に送り出した最初の荷物に、カラカラのクリスマスリースを入れました。先日、日本の家から戻ってくる前に、お座敷にはお正月、居間にはクリスマスの設をして戻ってきました。 飾りながら思います、小さなこのリースが私の日本に帰る気持ちを固めてくれたのだと。今は誰もいない家で待っていてくれます。来年もクリスマスを飾ってくださいね。

コメント
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