チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

松ぼっくりのキノコ

2016年12月20日 | 日々のこと

曇り、19度、84%

 日本の家の玄関横には昔は姿のいい松がありました。植木屋さんが一番力を入れて手入れをする松です。ところが母はその手入れを怠りました。一事が万事、母はそういう人でした。姿の良い松は伸び放題に伸びて、まるで防風林の松のような大木になりました。そして、母が逝ったあとを追うように枯れました。夏だというのに、常緑樹の松の枯れた葉が高いところから降るように落ちました。主人はその枯れた松を残すと言います。枯れた木は家も枯れる事を意味しますから、切ってもらいました。

 切ってもらってもう3年が経ちますが、松がある側の家の北西は梅の木やら木が繁っているためにあまり草も生えず、帰ったら軽く竹箒で掃くぐらいです。先日戻った時は、流石に雑草は生えていませんでしたが落ち葉がいっぱいの庭でした。庭を掃きながら、片手にハサミを持って、植木屋さんの真似事で枝を払います。松の木の根っこの辺りに松ぼっくりと苔の緑が鮮やかに目に留まりました。 近づいてよく見ると、松ぼっくりに小さなキノコがついています。松ぼっくりに寄生している苔とキノコです。松の木が逝ってもう3年経つというのに、枯れた松の葉まで石についています。 当の松の切り株には、フィカスプミラがツタを這わしています。3年経っても残っていた松ぼっくりや松の葉、それに新しい命が寄り添ってキノコに苔、思わず笑いました。「お母様、まだ生きてますね。」庭の自然と共に暮らす日が近づいています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする