曇り、19度、88%
香港最後のクリスマスディナーは、もちろん我が家です。ただここ2ヶ月ほど、実はこの日の食事の支度に心を痛めていました。あの、新しいオーブンです。オーブンがうまく働いてくれないと、美味しいチキンが食べられません。我が家の近くは一年中チキンの丸焼きが手に入ります。でも、どこのチキンを食べても満足しません。美味しいのですが、あの皮のパリパリは家で焼いた焼き立てでないと食べることができません。そのためには、焼いた後のオーブンの掃除だって厭いません。
今年のチキンは、デンマークからやって来た1、9キロの大きなドレスドされたチキンです。壊れたオーブンは18年使っていましたから、火加減、火の回りを熟知していました。大きなチキンと新しいオーブンを見比べながら、うまく焼けるかしら?昨日は朝から重い気持ちになります。例年少しづつ用意を始めるクリスマス、今年はお野菜なども昨日の朝、市場に買いに行く有様です。朝から台所に立ちっぱなし。
アスピックゼリーが一番時間がかかります。鳥のささみから丁寧にブイヨンをとって作るアスピックゼリーは、テーブルに花を添えてくれます。 ちょっと面白みを出して、オクラを入れてみました。オクラ、スモークサーモン、ささみにセロリ、少しづつ固めながら作ります。出来上がりの様子を想像しながらの作業は楽しい。テリーヌ型はもう日本に戻っていますので、今年はテリーヌの代わりにアスピックゼリーです。
一口サイズのブロッコリートッツ、良く見るコーンのものをアレンジして、潰したブロッコリにチーズと卵を入れて小さなマフィン型で焼いてみました。
このブロッコリートッツを焼き終えてから、続けてチキンをオーブンに入れます。鳥の肉汁のまわり具合、焼き色、オーブンを覗きながら、私の主婦暦で得たオーブン知識をフル活用。しかも途中モモさんの夕方の散歩に出ました。帰って、再びオーブンに火を入れた頃から、これはいけると感じます。 見事に焼きあがりました。今年もお腹の中のスタッフィングは栗と日本の富士りんごです。例年のフランスの栗を使わず中国の栗を使ったばかりに美味しくない。でも、とても満足の行くローストチキンでした。
これにあと3品足して、チキンをもう一羽焼けば、5、6人のお客様もお迎えできます。朝から台所が気が気でなかったモモさん、もちろんチキンもアスピックゼリーもトッツもたくさん食べて、高いびきでした。