チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

昔、お料理を教えたことがありました。

2016年12月17日 05時40分50秒 | 日々のこと

晴れ、14度、71%

 今考えると恥ずかしいことですが、27年ほど前、香港に来てまだ2、3年の頃お料理を教えたことがありました。人からお料理を習ったこともない、母は家事もほとんどしない料理もしない、そんな私がお料理を教えたのです。自分から教えますと言ったわけではありません。洋風の料理を教えて欲しいと頼まれました。私より一回りも年上のお母様とそのお嬢さん、お嬢さんは香港のインターに通っていて丁度お料理に目覚めたそうです。それにしても「怖いもの知らず」とはこのこと、今思い出しても恥ずかしくなります。

 まだパソコンなんて普及していませんでした。ましてやプリンターなんてない、手書きの「MENU」と書かれたレシピが本の間からポロリと出てきました。スターター、メイン、デザートを一回分のセットにして教えていました。月に1回のレッスンです。7つの「MENU」があるところを見ると、7ヶ月続いたのだと思います。

 鶏を一羽使って作るがランティーヌやスズキのパイ包み、ハムのスフレなどがレシピを飾っています。狭い我が家のキッチンで3人で作るのですが、時間がかかるものは出来上がりを前日に作っておきました。午前中かかって、スターター、メイン、デザート時にはパンも「MENU」に入っています。デザートはレモン風味のアーモンドタルト、いちごのタルトレット、ライチのホワイトゼリー。クリスマスにはブッシュドノエルにクリスシュトレインまで作っています。6人分ほどの量を作りますから、お昼に試食して残ると持って帰っていただきました。

 私のような基礎のない者がよくこんな無謀なことをしたと思います。この経験は、未だに私の料理の中で大切な思いです。ちょうど同じ頃、11人の方のお昼を我が家で差し上げたことがあります。準備も調理もすべて一人でやりました。これもやはりいい経験をさせていただいたと思っています。

 こちらの母娘さんとは未だにお付き合いさせていただいています。お嬢さんはもう小学生になるお子さんもいます。これもまた私の香港生活の記念です。

 レシピの中のお肉料理、ずいぶん我が家のテーブルから遠ざかっています。孫娘はよく食べます。いよいよ、ビックなお肉料理が我が家に戻ってくる時が来たようです。思いがけなくポロリと落ちたレシピの束からこの20数年が蘇りました。

コメント
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