晴れ、9度、59%
福岡に戻ってきて2週間が経ちました。少し落ち着いて生活ができるようになりました。私が育った家ですが、この家を離れてもう40年以上になります。周りの環境も変わっています。モモさんとの散歩で道が分からなくなることもあります。山を見ながらの散歩で改めて福岡の地形を考えたりします。今までビルばかりを見ていた生活です。顎を上げなくても、朝の空の月も夕焼けも見ることができることに改めて喜びを感じています。
我が家から歩いて20分圏内にスーパーマーケットが5軒ほどあります。一番遠くのマーケットまで行く余裕が出てきました。スーパーマーケットの品揃えにはいささかがっかりです。デパートまで足を伸ばせばそれなりにいい食材に出会えるかもしれません。スーパーの近くには小さな八百屋さんが数軒あります。地元の野菜、九州の野菜を売っています。スーパーのお野菜よりお値段はいいのですが、それぞれの土地の名前が書かれたお野菜を手に取ってみます。
一番近くの小さな八百屋さんは朝倉郡のお野菜を主に売っています。お豆腐、お味噌、大福のようなものまであります。そのひと隅に見つけたのが紫カリフラワーとオレンジカリフラワーです。 香港ではアメリカからの輸入ものだけしかなかった色のついたカリフラワー、大きさはアメリカのものの半分ほどですが、お値段が安い。嬉しいので毎日買ってきます。まだ芯が残るほどにさっと茹でてそのままパクパク食べます。ほんのりとした甘さが、カリフラワーの香りが口いっぱいに広がります。紫もオレンジも茹でると色落ちします。サラダの彩りにと考えるならオレンジの方がいいかもしれません。 小ぶりなのでモモさんと私で一つペロリとたいらげます。
この色付きカリフラワーも好きですがやっぱり一番好きなのはロマネスコです。これまた手のひらにすっぽり収まる小さなサイズ、お値段も100円から250円とお手頃です。小さな八百屋さんはお店を開けるのが遅いのが玉に瑕ですが、毎日新しいお野菜が入ってきています。一つが1000円以上だった色付きカリフラーワーヤロマネスコ、こんなに身近で手に入るとは。
香港では毎朝、市場に出かけて八百屋のお姉さん、魚屋のおじさんと話しをして買い物をしていました。お野菜一つでも八百屋のおばさんから話をしながら買うのは楽しいものです。スーパーのお魚売り場にはガックリでお魚が一匹で売られていません。全部切り身です。大きな切り身だと思えば干物です。お魚屋さんがどこにあるのかしら、生きのいいお魚屋さんを探すのが目下の私の目標です。