晴れ、4度、82%
今日はアメリカのアカデミー賞の発表の日です。昨日は、かねてから評判の「LA LA LAND」を観に行きました。日曜日だというのに空席が目立ちます。これが賞を取れば満席になるはずです。ゴールデングローブ賞をすでに取っている「LA LA LAND」、「タイタニック」と並ぶノミネートの数だそうです。そして、私にとっては何十年ぶりの日本で観る映画となりました。
映画のオープニングからミュージカル映画を満喫できます。音楽部門の評価が非常に高いこの映画、ジャズばかりではなくオリジナルの曲も合わせて堪能できます。ジャズピアニスト「セブ」を演じているライアンゴスリングは、全編、吹き替えなしでピアノを演奏したそうです。ピアノ、シンセサイザーを叩く手元が幾度もクローズアップされます。お話は、売れないジャズピアニストと作品に恵まれない女優のラブストーリー。舞台はロサンゼルス。テンポの速い映画作りですが、話の展開もこの映画の持つ雰囲気自体がなんとも昔のハリウッド映画です。
音楽が素晴らしいばかりではありません。主人公ミアを演じるエマストーンが着ている衣装がどれもこれも可愛い。単色、いろんな色を着こなします。ミュージカルですから歌って踊る、踊るときのタップシューズも映える少し膝上のスカート丈。素敵ではなく可愛い衣装です。一方、売れないジャズピアニストを演じるライアンゴスリング、彼の細身のスーツ姿がいい感じです。その色合いが渋いテラコッタ色だたり、真っ黒だったりします。極め付けはネクタイです。帯締めにでも欲しいような細いネクタイの色が細身のスーツにうまく収まっています。衣装デザインもアカデミーにノミネートされているとか。
衣装ばかりか映画に散りばめられた小物も見ごたえがあります。セブの乗るコンパーチブルのビュイック、ミアのシェアしている部屋のシャワーカーテンなんか目がクギ付けになりました。
映画見終わって、楽しかったと実感できる映画です。夢があります。音楽と踊りとでワクワクします。オーソドックスなハリウッド映画です。CGなんか使っていません。最近のハリウッド映画は、中国市場向けに流暢な米語を話す中国人が出てきたり、訛りの抜けないインド人が出てきますが、そんな配役一つもありません。私が小さい頃から憧れて観ていたハリウッド映画そのままです。
「映画はこうじゃなきゃ。」と内心叫んでいます。毎年、アカデミー発表の日は朝から我が家のテレビは付け放しです。日本時間10時からWOWOWで中継が始まります。
「LA LA LAND」のテーマミュージック「CITY OF STARS」を聴きながら、レッドカーペットが始まるのを待ちます。