曇り、6度、73%
家の中がひと段落つくと、庭に目が行きます。ちょうど、一番緑の少ない時期です。塀の上に目隠しのフェンスを立ててもらうため、年末にはアイビーを全部切ってもらいました。裏庭は何やら殺風景です。ところが表の塀がまだできていない方側は、古い塀にまとわりつく蔦科の植物や梅の木やらが鬱蒼としています。欲しかった庭用のアルミの脚立が届きました。いそいそと汚れてもいい服に着替えて、手にはよく切れる庭ハサミを持ち「にわか植木屋さん」に変身です。
道を行く人に迷惑にならないように、家の雨樋や屋根に枝がかからないように、「にわか植木屋さん」なりに基準を持って切っていきます。鬱蒼とした緑もいいですが、鬱蒼は鬱陶しいにもつながります。陽を入れてやることで植物体系だって変わるはずです。この「にわか植木屋さん」背が低いので脚立が必要ですが、手は体の割に大きく、少々の植物や虫にも恐れません。か弱いアレルギーの肌など持ち合わせていませんから、頭の上の枝を払って木くずだらけでも平気です。バシバシと下枝や伸びきった枝を払います。ただ、翌朝には両手がゴワゴワと感じます。
もっと大きなハサミ、いえ、チェーンソーでもあれば枝ばかりか木の幹だって切りたいと思います。この「にわか植木屋さん」は結構なお歳ですから、腰の痛みがきてはいけない、落っこちでもしたら大変と側で見るより気を使います。それでもやり始めると、あちらの枝こちらの枝とジョキジョキ。時間が経つのもご存知ありません。「ああ面白い。」と払った枝を積み上げます。
梅の木は伸び放題い、枝を払うにも梅の木の木質から脆くボロリと壊れますから、要注意。「ああ、もっと上まで切りたいわ、ああ、もっと大きな枝を払いたいわ。」どうも「にわか植木屋さん」の限界が見えてきました。
今年は「ほんとの植木屋さん」に来てもらわなくてはなりません。今日は、「にわか植木屋さん」は下の道の枝払いをするつもりです。脚立に乗って見上げた空は、面白い飛行機雲が。つい数週間前までビルばかり見ていたのが嘘のような景色です。