曇り、7度、76%
1月6日はキリスト教の公現祭に当たります。フランスではこの日に「ガレットデロア」と呼ばれるパイ菓子を食べるそうです。折パイの中はアーモンドクリーム、その中に一つ「フェーブ」と呼ばれる小さな陶器の人形を入れて焼きます。切り分けた時、「フェーブ」が入った一切れが当たった人はその一年幸運だそうです。
その「ガレットデロア」と全く同じようなお菓子があります。「ピティビエ」と呼ばれます。違いはと言えば「ガレットデロア」はややペタンコなのに比べて「ピティビエ」は折パイらしく嵩が持ち上がる点でしょうか。フランス菓子の中でも古いお菓子の一つだそうです。先日、フランス菓子のお店の前を通ったらホールの「ピティビエ」を売っているのを見ました。日本でもこのやや地味なパイ菓子が売られ始めているのにびっくりです。
ずいぶん以前に幾度かこの「ピティビエ」を焼きました。当時は大きなケーキが全盛の頃で21センチの大きさのパイを作りました。パイ地を仕込むのも、クリームを作るのも手間がかかりました。今日のおやつに「ガレットでロア」ならぬ「ピティビエ」を食べようと久しぶりに焼きました。10センチの小型のパイです。私一人で食べる大きさです。パイ地がオーブンの中で膨れ上がっていく様子を見るのはとても楽しいものです。
パイ菓子も焼き上がりを食べるのが美味しいのですが、中のアーモンドクリームが落ち着くのを待って今日のおやつにします。 こうして一晩置きました。
折パイのパイ菓子を焼くのは冬場に限ります。夏にクーラーを入れて作業をしてもうまくパイ地が折込めません。サクッと崩れるパイ地の中からアーモンドのクリームが顔を出します。ちょっぴりラム酒を入れました。熱い紅茶と一緒に、おやつの時間が待ち遠しい。