チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

毎朝焼く小さなフランスパン

2020年01月16日 | パン

曇、4度、75%

 毎朝小さなフランスパンを焼き始めて、2年半が過ぎました。日本にはこのフランスパンを焼くための準強力粉という粉がたくさんの種類あります。パンを焼き始めた30年近く前は、日本の小麦は製パンには適さないと言われていました。それが日本の小麦を改良して製パンに適した小麦粉が作られたそうです。そうした粉をブレンドして自分の好みに合った配合を見つけました。ところが昨年の12月半ばから満足のいくパンが焼けなくなりました。

 寒くなると仕込水の温度、発酵時間など微妙に調整します。香ばしい香りがなくなりました。香りは小麦の採れた時期などによって変化します。「小麦粉のせいかな?」と思っていると、パンの中クラムに大小の気泡が見られなくなり、目が詰まって食パンのようです。こうなると根本的に何かがおかしいと感じます。そこで、 普段使わない粉も使ってみました。また一からやり直しです。

 毎朝焼くパンの粉の配合、酵母の量、その日の天気、温度はこの2年半記録してあります。同じく焼き上がりを写真に撮って、Twitterやインスタに載せています。あくまでも自分の記録です。家庭で焼くパンです。温度管理や湿度管理がお店のようではありません。しかも私の気まぐれが手伝って、毎日違った表情のパンが焼きあがります。見た目も大事ですが、粉の香りと美味しさを味わうことが一番の楽しみです。

 再び、粉の配合、仕込み水の量などを変えの挑戦でした。ひと月、やっと思うようなフランスパンが焼けました。香り、噛みしめるほどに広がる小麦のうまさに満足します。 クラムの気泡も艶やかです。

 パンやお菓子は焼き立てをすぐに食べるのはお勧めでないのですが、このフランスパンだけは例外です。オーブンから出してまだ熱いうちに頬ばります。

 日本の小麦から作られた粉のうまさも今回再認識しました。奥深いコクに欠けるのでフランスの小麦から作った粉を配合します。

 小さな自分だけのフランスパンです。おそらくこの30年で失敗したフランスパンの数は100本を下りません。酵母は生きています。生き物相手で日々教えられることもたくさんです。あと2時間もしたら今日のパンが焼き上がります。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする