曇り、9度、71%
年末に我が家を訪ねてくださった方からお土産に頂戴したのが、2種類のブルーチーズでした。日本のブルーチーズが世界的な賞を取ったことを知ったのはまだ香港に居た頃のことです。「日本のブルーチーズがね?」とちょっと奇妙な感じがしました。帰国して地元の牧場チーズ、北海道のチーズ工房のチーズなどを試してみました。日本人の好みなのか、牛乳自体が違うからなのかコクが薄いように感じていました。
頂いたチーズは長野県の「アトリエドゥフロマージュ」のものです。賞を取ったという2種類のブルーチーズです。牧場経営ではなくチーズ工房のチーズです。早速頂いた晩には封を切りました。 端正な姿です。封を切る前から強くカビの匂いがします。まず、青カビの色の良さに驚きました。次に口に含むと鋭く刺すようなカビの味と次に広がるチーズの濃厚さ、驚きの美味しさです。思わず「これよ、これ。」などと声をあげます。ブルーチーズも蜂蜜を垂らして食べたりするのもいいけれどやはり赤ワインです。ひと塊り一気に食べて堪能。
次に開けたブルーチーズは、 丸い周囲にもカビが生えています。「翡翠」という名前の通りカビの色が青ではなく緑です。カビの入り方も見事なブルーチーズです。始めに食べたチーズよりカビのシャープな味が際立っています。これまた頷きながら食べました。
臭いと思われがちなブルーチーズですが、食べた後に口に味が残るようなことはありません。いえ、このチーズがいいチーズなのでそうなのかもしれません。このチーズ工房を作った方は美味しいカマンベールチーズを作りたかったそうです。さてどんなお味のカマンベルチーズでしょうか。久々に美味しいブルーチーズを食べることができました。贈り主は「地元にいながら初めてこのチーズ屋さんを訪ねました。」と言って手渡してくれました。きっとチーズが好きな私のためにと思ってくれたに違いありません。
遠路はるばる可愛いお連れとこんな美味しいものを持って訪ねて来てくれたことを思うと心が温まります。美味しかった、ごちそうさま。