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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

今年はおせちを作らないことにしました。

2020年01月22日 | 料理

曇、6度、76%

 今頃おせちの話だなんておかしいことです。今年の年明けも一人で迎えました。主人は香港ですのでお正月は旧正月です。新年は元旦しかお休みがありません。戻ってくるのは長いお休みが取れる旧正月、中国の春節です。昨年はその春節に合わせて主人と共に「おせち」をいただきました。今年もそのつもりにしていました。確か元旦のこのブログにもそう書いたはずです。ところが私の気が変わってしまいました。

 帰国後最初の年は11月も終わりになるとお店に並ぶお正月の食べものに気持ちも高揚、「やはり日本だわ。」と嬉しくなりました。最初の年明けは息子家族と私の作った「おせち」を囲みました。2年目、昨年も11月の終わりから店に山積みされるお正月の食べ物を目にします。おせち料理ですらパックに入って積まれています。その「おせち」は年末を過ぎて新年になればお値段が安くなってまだ売られています。ややげんなりした気分でした。

 「おせち」を一から作るのは今の生活に合わないのかもしれません。そんなことは帰国以来、日本の家庭生活が変わっている様子で私でもわかりました。家族構成も家庭の主婦の就業率も昔とは違います。それで、あんなにたくさんの「おせち」と呼ばれる食べ物がパックに入って並べられているのでしょうか?新聞で読んだのですが、買ってきたおせちをお重に並べるものの食べ上げることなく捨てる家庭が多いそうです。ますます、気分が悪くなりました。

 そろそろ主人が戻ってきます。先日、電話で「今年もおせちだね。」と主人。「今年は作らないことにした。」と私。主人いささか驚いたようです。結婚して40数年、私が「おせち」を作らなかったのは過去1度だけです。元旦を挟んで大連の会社の方を慰問することになったからでした。つまり今年で2回目です。かいつまんで私の気持ちを主人に話しました。「せめて、黒豆だけでも。」とおっしゃいます。黒豆は頂き物が一袋ありました。

 私の黒豆は「蜜煮」と呼ばれる方法で炊きます。浸透圧で砂糖水の甘さを豆に移す煮方です。大連で迎えたお正月にもこの黒豆だけは携えました。今年の頂き物の黒豆は味の濃い美味しいお豆です。

 食べ物の嗜好も若い世代では違います。私だって甘辛い味付けの「おせち」は好きではありません。時代が変わってきています。従来通りの「おせち」でなくとも、家庭家庭のハレの料理で迎えるのが好もしいと思います。お重に詰めるのが好きな私ですが、今一度おせちや節目の料理のあり方を考えてみたいと思います。

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