チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ふたつずつ

2020年01月25日 | 日々のこと

曇、11度、76%

 主人が中国の春節で戻ってきています。日本のお正月には戻れませんが、仕事で東京出張の時などはひょいと帰ってきます。前回戻ってきてちょうどひと月目です。

 迎えに行った車の中で私の言ったことが気に食わないのか、早速、ご機嫌斜めです。ご機嫌斜めならまだしも急に言葉を正したような話し方でチクリチクリ。いつものことですが帰ってきて早々にこれでは私もイラっと来ます。「あまりイライラしないで。」とつい言ってしまいました。言った直後「あっ、しまった!」火に油を注いでしまいました。

 普段一人ですので気ままです。家の中の空気も穏やかです。もちろん主人が働いてくれるからこそこうしたゆっくりした生活ができると感謝しています。帰ってきた晩も小さなことで苛立つ主人。翌日も持ち越しています。普段通り掃除をしながら、主人が仕事を退いた後、ずっと一緒の生活でこんなにイライラされると私が持たないなと思います。心の中で「熟年離婚」の言葉が浮上。主人が家に帰ってくると、もちろん休日ですからゆっくりと家で寛いでもらっていいのですが、細々したことを言付けてきます。振り返ると1日のうちで自分のためにゆっくり椅子に腰をかけているのは、早朝、主人が起きてくる前だけです。

 たった2日で気持ちが落ち込みます。昨日の朝、台所を掃除していました。朝食後の洗い物に目が行きます。前の晩、夕食後に楽しんだブランデーのグラスが2つ目に止まります。 洗い物カゴを見れば、朝用のマグカップが2つ、その横にはグラスが2つ並んでいます。いつもはグラスもマグも一つだけ。ふたつ並んだその様子を掃除の手を止めて見つめました。

 「ふたつ並ぶって、いいもんだわ。」そう思うと胸に詰まっていた石ころみたいな気持ちがゆっくりと落ちて行くのを感じました。

コメント (2)
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