晴、14度、64%
秋刀魚の季節です。今年は獲れ年でしょうか。昨年の今頃スーパーのお魚売り場には「塩秋刀魚」しか並んでいませんでした。「なんで旬に乾物なの?」じっと待ちました。やっと並び始めた秋刀魚は小ぶりで値段が高くて脂が乗っていませんでした。気候変動、漁場での韓国、中国との争い、理由は様々ですが「秋刀魚」を食べれなくなるかもとまで思いました。
今年は「生秋刀魚」が9月の終わりから出回っています。北海道産のピカピカの秋刀魚です。気の利いた魚屋さんが昔のように大きなたらいに氷水を張って秋刀魚を入れて売っていました。秋刀魚の美味しさはこの氷水に手を入れて、掴み選ぶところから始ります。手のひらの感触でよく脂が乗っているか確かめ、ビニール袋に入れます。私が慎重に一匹、一匹選んでいるとお魚屋のお兄さん、「最近は機械で選別するから大きさは変わらないよ。」と教えてくれました。いえ、私はあの感触を楽しんでいたのです。でも機械選別と聞いて頷きました。大きさはほとんど同じです。
家に帰り早速焼きました。ジュルジュルと脂が滲み出て来ます。ちょっと目を離した隙に火が通り過ぎて、お腹の一番美味しいところが破れて脂が出てしまいました。熱いうちにこのまま食べなくては。
秋には海のものも山のものも美味しいものがたくさんです。私にとっては「秋刀魚」を外しては秋の美味しさは語れません。それほど好きです。青物ですからよほど新鮮でないとお刺身に自分で造れません。信頼できるお魚屋さんに頼むか、お料理やさんで注文するか。秋刀魚のお刺身の美味しさは格別です。鰯、鯖とも違います。身は柔らかく、脂にコクがあります。この秋食べれるかな?秋刀魚が毎年たくさん獲れますように、毎年たくさん食べれますように。