曇、15度、95%
私の誕生祝いにいただいた「和バラ」をポプリにしました。三週間近く色褪せることなくテーブルを飾ってくれました。洋バラのように派手な色ではありません。生産者が「十二単」を思い浮かべるようにと作っている「和バラ」です。色のグラーションが見事です。
いただいた当初、「和バラ」は香りがありませんと書きましたが、ダマスクのような強い香りではなく野薔薇のような香りが日に日に立ち始めました。バラの花弁の重なりの奥から香って来ています。花の持つ匂いです。 その香りを指先に感じながら花弁を外しました。外されたばかりの花弁はバラそのもの、ベルベットのような柔らかさです。日陰に置き「カサカサ」と音が聞こえるようになりました。
「和バラ」のポプリを蓄えるガラス器にちょっと悩みました。洋バラははっきりした色合いから透明なカラスを選びます。このニュアンスのある「和バラ」のポプリはグレーがかったガラスに移しました。花弁が乾燥することで色合いが軽くなっています。その軽さをグレーのガラスが優しく包んでくれました。鼻を寄せると甘くはありませんがバラのポプリらしい匂いが丸い器に留まっています。このまま来年の誕生日まで置くつもりです。