雨、12度、92%
暖かくなって来て植物たちが花をつけると大喜びします。ほぼ一年中花を付けている木が我が家にはあります。一年中ですから、花が咲いていても気になりません。香りもいいのですが、触らないと香りが立ちません。一年中、緑で小さな紫の花を付けているのは「ローズマリー」です。ハーブの「ローズマリー」です。
香港で一体何本の「ローズマリー」を枯らしてしまったことか、高温多湿の気候に合わなかったと思います。それでも懲りずに、オーストラリア産の高い苗を買いました。当然日本に帰って一番初めに庭に植えたのは「ローズマリー」でした。壊れた火鉢に植えて庭の真ん中に置きました。ひと夏、一回り大きく成長しました。花も付けました。根は火鉢から出て地面に張りました。少し誇らしい気分になりました。翌年、真冬でも花を付けています。早春から晩秋までミツバチの集客量は「ローズマリー」が一番です。もちろん、料理の時は庭に出てプチプチと枝を摘みます。
確実に大きくなっています。花をつける量も増えました。庭の真ん中で緑と紫の小さな花は我が家の当たり前の景色となりました。雪が降っても気にもしません。雪をかぶっても元気です。小さな苗はすでに木質化して木になっています。
当たり前の光景になってしまった「ローズマリー」を取り上げて書くこともなくなりました。先日、2階のデッキから庭を見ると真ん中にこんもりと「ローズマリー」が佇んでいました。 遮られることなくお日様をたくさん浴びることの出来るこの場所にどんと座っているかのようです。恋い焦がれた「ローズマリー」が手に入りました。なのに水遣りも手入れもしない私です。「ごめんね。嬉しいよ。」と改めて声をかけました。
地中海地方の白壁の家の玄関によく植わっている「ローズマリー」、どれほど憧れていたか、今新たに思い出しました。これからの花のシーズン、たくさんのミツバチがやって来ます。レモンもポリッジもミツバチの好きな花です。でも一番は「ローズマリー」、誇らしく抱きしめてやりました。
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