脇道の先に赤い小屋が見えました。
近付いてみると、
屋根は瓦葺きで、横に回ってみたら内部もきちんと整理され、竹や木の枝などが積み上げられていました。
周りの柿やミカンなどの木々も手入れが行き届き、ピンクのサザンカが満開でした。
農村地帯では、トタンや木の板を打ち付けたこんな感じの作業小屋を時々見かけます。
今では、大抵の農家は軽トラックに農具や肥料や収穫物など積んで、
家と田畑などを行き来していますが、
それまでは、作業小屋は、農作業のため、山仕事のためにとても大切だったと思います。
物置きとしての役目だけでなく、
ある時は、突然の雨や雷などからの避難場所だったかもしれません。
またある時は、真夏の暑い日差しを避けて、小屋で休んでお茶など飲んだかもしれません。
牛や馬を繋いで置く場所でもあったかもしれません。
もっと昔、旅人が一夜を明かしたこともあったかもしれません。