マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

水銀鉱跡

2023-11-11 | Weblog

丹生の水銀(辰砂)鉱跡を見てきました。

道路から山裾の間の道をわずかに入っただけなのに、

空気がひんやり冷たい。

現在見る事が出来るのは、

昭和30年代の短い期間、

辰砂を掘るために作られた、2つの坑道の入り口と、

すぐそばに設置された、辰砂から水銀を取り出すための精錬装置だけですが、

かつて、この辺りの山には、

500もの坑道が掘られて、

奈良時代から、江戸時代の初めころまで、長い期間にわたって、

膨大な量の辰砂を掘り出し、水銀を精錬していたそうです。

辰砂は赤い石です。

流れる水の色が、普通の山の茶色っぽい赤土より更に赤い。

大昔、長い杖を携えた山師(修験者)たちは、赤い土や赤い水を、

水銀や金の在処を探る指標にしたかもしれません。

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ネットに、現在のベネズエラ(アマゾン流域)の砂金取りのレポートと写真がありました。

一部、転載します。

『写真で見る「水銀を使って金を抽出する方法」、これが水銀汚染の実態だ!』

1)砂金を得るために、川底の砂をバケツにすくう

2)金を吸着する水銀を手にとり、バケツの中の泥水と混ぜる

3)金を吸着した水銀はバケツから取り出し、バケツの底に残った水銀はそのまま川に捨てる

(水銀は水生生物の体内で濃縮され、最終的に地域住民の食料となる)

4)バケツから取り出した金を吸着した水銀はフライパンの上で薄く広げ、たき火で熱する

5)水銀は蒸発し、金だけがフライパンに残る(フライパンを握る者はそのあいだ、水銀の蒸気にさらされ続ける)

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日本でも(佐渡などでも)同じような方法で、水銀を使って金を取り出していたのではないでしょうか。

大仏の金メッキは水銀に溶かした溶液を、銅の仏像に塗り、

蝋燭を使って、水銀を蒸発させ金を定着させる、という方法だったそうです。

魚を通して人体に取り込まれたメチル水銀 は腸管から、

金属水銀蒸気は肺から侵入し、強い毒性を発揮します(水俣病)。

 

 

 

 

 

 

 

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潮が満ちていく

2023-11-09 | 自然

櫛田川の河口に行きました。

いいお天気でした。

干潟に降りると、

貝や蟹の、小さな穴、大きな穴、

そして、とても小さな砂山がポツポツありました。

↓ 見えにくいけれど、というか、写真では全然判らないけど、

蟹が、ハマボウの根元へと一斉に逃げていきました。

ふと、

海水の先が少し泡立ち、音もなく、

潮が満ちてくるのに気付きました。

この流木もしばらくすると、水没し、

また別の所に移動するのかもしれません。

 

 

 

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ハゼノキ(櫨)

2023-11-07 | 自然

村の方々で、ハゼノキが赤く色づき、

あそこにも、ここにもハゼノキが!

↑ 椿の木の間から!

ハゼの実は、かつては、

蝋燭、石鹸、ワックス、クレヨンなどの原料として、

日常生活に欠かせないものだったそうです。

また救荒食物としても利用されたそうです。

ウキペディアによれば、材木は、ウルシと同様、心が鮮やかな黄色で、工芸品、細工物、和弓、櫨染(はじぞめ)などに使わるそうです。

(櫨染は、深い温かみのある黄色で、天皇が儀式に着用する櫨染の原料は同じウルシ属のヤマハゼだそうです。)

ウルシほどではないものの、木や葉を傷付けた時の汁に触れると、ひどくかぶれるので、

伐採や剪定に注意が必要です。

鈴なりのハゼの実。

歩くと、足の下で、ハゼの実がプチプチ割れます。

 

 

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柿の木

2023-11-05 | 自然

今朝は、霧のような雨が降って、空が暗く、虫の声も、鳥の声も聞こえません。

蝶々やトンボもどこかで休んでいるのでしょう。

温度の僅かな上下、日が差しているか、陰っているかの違いに、

小さな生き物はとても敏感。

人間は衣服や建物に守られて、

よく分からなくなっているけれど、

きっと、獣や虫たちと同じように、精神も肉体も

日々の気温や湿度や気圧などの僅かな変化に、大きな影響を受けているのだと思います。

 

写真は昨日撮ったものです。

梅の木は早々と葉を落とし、

柿の木も、ほとんど葉がありませんが、

この木だけは、いつまでも紅葉した大きな葉がついていてきれいです。

でも、この木の柿は渋柿で、吊るし柿にするにも小さすぎて作れない・・・という柿の木です。

裏の庭の隅の叢に勝手に生えてきた柿の木。

小さな実がたくさん付いています。

これも、吊るし柿にするにも、少々小さすぎる・・・

しかも周りはハゼの木が多く近寄り難い。

毎年何処かに新しい柿の木がスルスルと伸びてきます。

シジミチョウ(ウラナミシジミ?)をよく見かけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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きのこ、あけび、赤とんぼ

2023-11-03 | 自然

気持のよい、いいお天気が続いています。

高い、木に絡みついた蔓を引っ張ったら、

まるで霰のようにムカゴが落ちてきました。

落ち葉が積み重なった草むらの中に落ちてしまうともう見つけられません。

最初に、ブルーシートでも敷いておけばよかった、と思いましたが後の祭りでした。

木の下の陰に、表側(上)にきれいな縞がある小さなキノコが生えていました。

裏側には、もちろん襞がクッキリとあります。

検索しても名前が分かりませんでした。

 

近所の2カ所で見つけていたアケビ、

すべての実が、弾けたようです。

既にすっかり中が無くなっているのもありました。

鳥が食べたのかな?

赤とんぼがたくさん飛んでいますが、

あまり赤くないトンボの方が多い気がします。

赤のきれいなトンボに眼がいきます。(ナツアカネ)

 

 

コメント (2)
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