マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

地面の下

2025-02-06 | 自然

引っ越してくるまで、モグラの存在を感じることはありませんでした。

ここに住んで初めて、日常的にモグラの活躍を目の当たりにして本当に驚きました。

といっても、モグラを見たことはないのです。

モグラの塚を見るだけなのですが、

畑や庭をひと周りするたびに、新しいみごとな塚が点々と出来ているのです。

 

モグラはクマデのような長い爪で穴を掘り、シャベルのような手の平で、その土を外へ押し出します。

それがモグラ塚で、その下にモグラがいるわけではありません。

モグラのトンネルは、狩場として、また食料(ミミズ)の貯蔵庫や落ち葉の寝室、トイレ、などがあり、

そのトンネルは、ヒミズ(モグラの仲間だけれど穴掘りはあまり得意ではない)

などに幹線道路のように利用されているそうです。

普段は地上に住む小動物(ヤマネ、ヒメネズミ、アカネズミなど)

もキツネやテンからの避難路として使っているそうです。

地上に嵐が吹き荒れても、雪が積もっても、地面の下には暖かで安全なねぐらがあるのです。

 

一方、森の落ち葉を土に変えるミミズ同様、トンネルを掘って土を撹拌する重要な役割を果たしているのがモグラ。

モグラ一匹(体重60~~70グラム)で、1年に数百キログラムの土を地表に掻き出しているそうです。

↑『モグラの地中・森の新聞18』今泉吉晴 1998 フレーベル館

 

下の本は「谷川雁」と動物生態学の「小原秀雄」との問答集。

たいへん面白くて示唆に富んでいて、且つ読みやすい、おすすめ本です。

目次 ↓

↑ 『モグラの鼻 ゾウの鼻』小原秀雄×谷川雁

筑摩書房(ちくまプリマー・ブックス)1990

 

*地面の下のことは、たった数十センチでも、人には見えない。

見えないから考えない!

道路の下にあんなに大きな穴が開いていたのに分からなかった!

そして、穴に落ちてしまった人を見つけることも出来ない・・・救えない・・・

AIも宇宙工学も役に立たない・・・

人が生きていく上で本当に大切なことは何なのか、

よくよく考える時ではないかと思います。

 

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