隆浩さんは13時の直行便で成田へ発った。
私たちはロンドン経由で19:35の成田行きに乗る予定だった。
12時にホテルをチェックアウトして、ロンドンのANAのカウンターに行くと
「エンジントラブルのため、今日の飛行機は飛びませんので、
もう一泊、空港近くのホテルで一泊していただきます・・・」と言う。
学生の1人が、20日に資格に関係する授業を受けなければならないので、
どこの会社の便でも良いから、取ってほしいと願い出たが、結局、
1時間以上全ての経由便を探しても、取れなかったということであった。
もうあきらめるしかない。
仕方なく、椅子に座って覚悟を決めていると、そこへ、
リスボンから来たという若い日本人女性が、初めはうれしそうだったのに、
これは大変!という顔に変わって、困った様子だった。
聞けば、ポルトガルに住む友人と、リスボンのワイン祭りに出かけ、
ロンドンへの便が遅れたにもかかわらず、ANAの成田行きも遅れているので
丁度良かったと安心したら、結局、飛ばないということが分かり、
途方にくれていたということだった。
旅は道連れ、世は情け・・・
何となく、このミエさんも一緒に、我々4人は1グループのように、
あてがわれたホテルへタクシーで向かうことになった。
夫が若い頃に出張で泊まったことがあるというホテル・ラッセルだった。
エントランスから、壁、階段、ほとんど大理石で出来ており、
重厚な造りにびっくり!
空港からタクシーで40分、かなり遠かったが、
ちょっとラッキー!だったかもしれない。