11月4日(日)
「1年半ほど前、アルプス楽団のコンサートに行ったでしょう、
銀座ライオンビアの同じ場所で
ラテンミュージックの演奏があるんだけれど、行かない?」と娘が言うと
母が大乗り気で「日曜日だから行きたい!」と言った。
実はその日、平日の夜だったので、
帰りのラッシュアワーの混雑が怖くて、
母は残念ながら諦めたのだった。
6時半開演、ミュージックチャージ3000円で、
客席で自由に食事をしながら楽しめる。
もちろん、食事代は別会計だが・・・
演奏が始まると、若い頃から慣れ親しんだラテン音楽が
次々に流れてきた。
私は特にラテンミュージックに詳しい訳でも
特別に大好きな訳でもないが、
ウ~~~ッ!ハッ!と掛け声がかかり、
手拍子が始まると、何だかウキウキと体が動いてくる。
どの曲も聞いた曲ばかり、特にこの「バナナボート」は 子供の頃
「デ~~~オ、デ~~オ、デライ カムアンミ ワンゴーホーム」と
意味も分からず テレビやラジオで聞いていた曲。
細身で美しく、珍しいコスチュームで声量豊かに歌っていた
浜村美智子という歌手の顔は全く思い出せなかったが、
会場の人達も一緒に歌う内に、自分の幼かった頃の家や周りの道、
お友達の顔も突然思い出し、懐かしさで涙がこぼれそうになった・・・
1部から3部まで、トロンボーン、フルート、ピアノ、スティールパン、
パーカッションの5人で40分ずつの演奏があり、15分間の休憩。
そして、楽器の説明と演奏もあった。
スティールパンは、ドラム缶から作られた音階のある打楽器で、
カリブ海最南端の島国トリニダード・トバゴ共和国で発明されたという。
独特の響きを持った音色が特徴で、鍵盤のようにドレミが
順番に並んでおらず、演奏はかなり難しいようだった。
すばらしい音に聞き惚れた。
次にラテンパーカッションの紹介と演奏。
ボンゴ、コンガ、ティンバレス、パンディロ、タンバリン、
その他にも名前を覚えられなかったが、薄い鉄の板が並んでいて、
指で触るとまるで風鈴のような美しい調べを奏でる楽器もあった。
(写真の左上に見えるのだが・・・)
彼の指は 長年楽器の上を擦ったり叩いている内に
指紋がなくなっているらしい・・・
本当にすばらしい演奏に感激した。
最後にはお客様の間を回って、
トロンボーン奏者がトランペットに持ち替えてサービスの一曲。
これで閉幕と思っていたら、
アンコール、アンコールの歓声でさらにもう一曲。
結局お別れは10時近くになっていた。
音楽に夢中で、テーブルのおいしい食事は全て撮り忘れた。
残念だったが、機会があれば、また次回御紹介したい。