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オーストラリアへの旅 6

2012-06-28 01:31:59 | 2012年 オーストラリアへの旅

6月1日 (金) その2

コテージに荷物を置き、プレゼントされたリュックサックに帽子やサングラス、
水、防寒着を詰め、すぐにバスに乗り込み、エアーズロックの登山口へ。


ガイドのイズルさんのお話によると
「イギリスの探検家がオーストラリアを探検中に発見し、
当時のサウス・オーストラリア植民地総督の
ヘンリー・エアーズにちなんで、エアーズロックと名付け、
それ以降はずっとエアーズロックと呼ばれていたが、
1976年にエアーズロック周辺に住むアボリジニ
(オーストラリア先住民)であるアナング族が、
政府によって観光地化されていたエアーズロック一体の
返還を求めて裁判を起こした。

そして9年後の1986年、政府はアナング族にエアーズロックを返還し
ヨーロッパ人がオーストラリアへ来る前から使われていた
ウルルという名称に戻した。
その際に政府がアナング族と交渉し、アナング族が政府に99年間、
ウルルを貸し出す契約をし、
現在では多くの観光客が訪れる地となっており、観光費の一部は
彼等の生活の援助のために使われている。」ということであった。



そして、彼は何度も何度も「ウルルはアナング族の神聖な場所だから、
なるべく登らないでほしい。」と繰り返した・・・・・・が、
登山口に着くと3分の2ぐらいの人達(夫と娘も)は勇んで登り始めた。

一枚岩のウルル、遠くから見るとそうでもないが、
傍に近づくとその大きさは計り知れない。
周囲約9km、海抜867m、地上からの高さ348mもある世界最大級の一枚岩で、
茶色に見えるのは、砂に含まれる鉄分が酸化しているせいらしい。




後方に見えるのが登山口で、写真ではなだらかに見えるが、
4~5人が「やはり無理・・・」と言いながら戻って来た。

ふと、ここまで来たのに全く足を入れないのも
後悔の種になるかもしれないと思い、
慌てて、20メートル位急ぎ足で登って来たが、
その上の鎖場からが厳しそうに見えた。


私と母はイズルさんに付いて、昔のアナング族の生活を探る散策に出かけた。

岩の下の方には屋根のように張り出した箇所がたくさんあり、
その壁に絵が描かれている。

アナング族の男性の仕事、女性の仕事、子供の学校、
いろいろな場所で説明を聞きながら、
日本の昔話に共通する所が多々あると思った。

男性の狩猟活動で得る食料は5%、
95%が草の実やイモムシ類を集める採取活動で、
その全てを女性が担っていたそうだが、水もほとんどない所で、
その頃の人達はどんなに大変な思いをしていたことだろう。



ここで、女性達が台所仕事をしていたという。



写真中央の黒く見える線がウルルの滝。
雨が降ると、この下にわずかに水が溜まり、命の水となる。

そして、この水を求めてやって来る動物達が人間の命の糧となる・・・


この後、エアーズロック・リゾート・ビジター・センターにバスで行き一休み。

5時頃に山に登った人達をピックアップし、サンセット会場に向かう。

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2 コメント

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エアーズロック (ちろへい)
2012-06-29 05:55:49
あら、登らないのね、っていうか
登らないで欲しいっていわれたんですね。

そりゃそうだ、彼らにとっては神聖な場所だものね。

遠くからのほうが美しいものってたくさんありますよね。

ふるさと、富士山、月・・・・あ女性も!



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そう・・・ (まあちゃん)
2012-06-30 17:53:08
何度も登らないでほしいとおっしゃるので、
ほとんどの方は登らないのではと思ったのですが、
「そこに山があるから・・・」ということらしいです。
ふるさと、富士山、月・・・
女性も年を重ねると遠くからの方が見やすいかもしれませんね。
返信する

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