朝、10時過ぎ、皆で揃ってバスに乗り、コロッセオに向かった。
ヴェスパシアヌス帝が紀元72年に着工した4階建ての円形闘技場で、
300年以上も剣闘士同士、
あるいは猛獣との生死をかけた試合が行われ、
一度に5万人以上の見物人が集まったという。
442年の大地震で被害に遭い、その後は放置状態で、石切り場として
崩された経緯があり、座席に使われていた大理石など、
今はごく一部に残っているだけとのことだ。
8年の歳月をかけて補修が完成したというが、
以前は自由に入れた所も鎖や鉄柵で止められていた。
我々が立っている場所がアリーナの一部で、
本来は丸い舞台になっており、
この上でどちらかが死ぬまでの戦いが繰り広げられたのだ。
血で汚れた砂が速やか処理できるよう、
取り外し可能な造りになっていたそうだ。
2001年には入れたこの踊り場も、今はもう入れない。
上から見ると、細い道が闘技場まで続き、どこにも逃げ場はない。
これから死に向かう人達の気持ちはどのようなものであったか・・・
そして、それを見て、手に汗握り、
興奮した人達はどのような人達だったのか・・・
この時代に生きていなくてよかった・・・
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