蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ひとりで、相撲とってます。相手は、自分。

2011-07-17 | 脳内パリ

「50代からの個人旅行」というブログを、今日、初めて読んだ。

南フランスを周る旅で、お友達と2人で、すべて自分たちで手配されていた。

二人なら、悪くない。
なぜなら、トイレに行くときも順番で手荷物を見張りあったり、
なにかの時に協力し合えるから。

わたしの場合、二人になると、とたんにダメになる。
なぜかというと、ものすごく依存心が強いから。
思考力が、ぴたりと止まり、相手の行動に影のようにぴたっと寄り添ってしまう。

前に長女と旅行したとき、
あんまりにもわたしが、後ろをひたひた、九の一(くのいち)忍者のように付いて周るので、
ちょっとぐらいは、自分で考えたら??と、突き放された。
パリの地下鉄では、あわや、車内に置いてきぼり危機一髪。
迷子の置き去り・成人・日本人女性となり、警察にお世話になるかも知れないところだった。
あのとき、親切な地下鉄車内のおばさんが、めざとく、固まっているわたしを見つけ、
事態を察知し、内側からドアを手動で開けてくれなかったら、
一族の恥さらしとして、代々語り継がれることになったかも知れない。

姉と香港に行ったときも、ホテルへの帰り道も当然のように姉にお任せしていたら、
突然、「じゃ、買い物したいので、ここで、別れよう」と言われ、
姉は、わたしを置いて、すたこら消え去ってしまった。
わたしは、姉の後姿をぼーーっと見ながら、その直後、どきり、心臓が止まりそうになった。
それ以来、わたしは、自分が泊まるホテルの名前ぐらいは、覚えとかなきゃーねー、と、
いまさらながら思った次第。

わたしの危機管理能力のなさは、3歳児ぐらい。
幼稚園児のほうが、まだしっかりしているかも知れない。
第一、幼くてかわいいし。

複数で行くのは、依存してしまうからダメ。
一人で行くのは、あぶなかしくって、もっとダメ。

でも、自分でもできるレベルのことを見つけて、自分でやってみたい。
幼児が、母親の手を振り切って、「自分で!」と、やりたがるようなもの。

幼児なら、これからどんどん成長していくが、この年になると、
笑い話では済まされない「大ばかモノ」になりかねない。


話をもどすと、
その「50代からの個人旅行」の方は、自分で、飛行機、宿、目的地、ルート、交通機関、すべてを
あらゆるツールや、多方面からの情報を駆使して、調べ、綿密な計画を練りあげ、
行動に移されている。
英語はもちろん、当然できて、フランス語も、車での移動などの時間を有効に使って、
CDで勉強し習得されたりしている。
ラジオ講座を居眠りしながらBGMにしているわたしは、お話にもならない。

もう、ここのところで、まったく、まったく、まったく、わたしとは違うわけだ。

わたしは、なにを隠そう・・・英語すら、できない。英語すら。
ほんの片言がわかる程度、まさに現地の乳幼児ぐらい。
それで、個人旅行を夢見ているということが、すでに、大きいなマチガイだ・・・
ということが、今日のそのブログを読んで、ひしひしと感じ、理解した。

考えててもラチがあかない。行ったら、どうにかなるだろう・・・
て、どうも、ならん、って・・・
おたおたして、スリや置き引きや、困っているときに、上手い話に乗せられて、だまされて、
あわわわわ、となるだけだ。

そんなわたしが、ひとりでなど、個人旅行できるわけがない。

そのブログの、長い長い7日~8日ぐらいの旅行記を、準備から、帰国後の感想まで、
延々と読んで、どどどどどどっっっっっと、疲れた。

最近、趣味のはずが、楽しいはずが、疲れるばかり。

一度、いやというほど、恥をかきに、行ってみるのも、ひとつの手かも知れない。
そう、耳元で悪魔がささやく。
でも、命乞いする、わたし。

まだ、命が惜しいです。

なので、脳内パリを、
脳の使わない場所、ゴミ箱近くに、ぎゅぎゅっと圧縮、圧迫、押しつぶし、封印しようかと、
悪魔と談合しようと、働きかけているところだ。

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優柔不断の一生

2011-07-15 | 脳内パリ

ジムでエアロバイクを漕ぐときは、マシーン1台にテレビ1台が設置されているので、
13時55分からは、NHK教育の名曲アルバムをとても楽しみに見ている。
(間に合わないような時は、ばたばた急いでマシーン・ルームに駆け込む)
ヨーロッパの街角と、18世紀頃のヨーロッパの作曲家の曲が流れる。

うっとり・・・

カラダは、エアロバイク。えっさ、ほっさ。
ちょっと、アンバランスだけど、お構いなし。

14時になると、そのチャンネルで引き続き、高校講座を見る。
木曜日は、科目は「情報」で、わたしの高校の時には、当然なかった科目だ。
コンピューター情報関係の内容で、昨日は、「ブログ」が取り上げられていて、おもしろかった。
(といっも、日常やっていることの、わかりやすい説明、復習、答え合わせのようなもの)

高校講座・番組最終あたりで、エアロバイクは終わってしまうので、テレビもここで、一旦終了。
アタマ、目、耳、体、同時進行で、一度にできるのは、
面倒くさがりでサボリのわたしには、もってこいの環境。

ジムの帰りは、いつも、書店で立ち読みタイム。
昨日は、パリの本をぱらぱらと。

写真入のパリの紹介。
グルメ、雑貨、ファッション、美術、街、観光・・・・。
旅の情報誌「るるぶ」は、ごちゃごちゃ、色も原色使いが多いけれど、
小さなサイズの、ひとりの人が書いているものは、
ひとつひとつ、丁寧に丹精に取材をしていて、こじんまりまとまって、こだわりを感じる。
(ただし、値段が割高)

「最低限度のフランス語を覚えましょう」というところが最終項にあって、
挨拶から、ちょっとしたお礼や、店員さんへのアプローチ会話なども紹介されていた。

さらに、2冊目、旅のフランス語会話も、立ち読み。
もっとつっこんだ会話が紹介されていた。
が、フランス語の上に、カタカナでルビ(読み方)が示されている。
そんなのは、絶対に、CDでもないと、カタカタを読むだけでは発音できない。

さらに、3冊目には、パリのアンティークの買い方、楽しみ方という本に移ったが、
まるまるそれだけで1冊が各国の各都市シリーズで構成されている。
パリのそれそれの地のパサージュや蚤の市が紹介され、詳しいことが、びっしり。

その3つの方向からのパリの本を、ほんの少し、さわりだけ読んで、
(中身をじっくり読んだのではなく、どんな内容が書かれているのか、項目だけチェック)
それで、もう、どっと疲れた。

パリに行った気になって楽しんだ、というのなら、まだしも、
パリに行くのが、億劫になった。
行く前から疲れた。
行ってもいないのに、ギブアップした。

こんなにいっぱい勉強して、下調べをして、あれこれあれこれ、アタマに入れ、
注意事項を復唱し・・・

・・・もう、いやだ~・・・疲れる~
ひとさまの、盛りだくさんの内容の濃い旅ブログを読んでも、疲れたような気になる。

これって、年のせい??
明らかに、やりたいことと、できることに、距離が出始めている。
理想はあくまでも、理想。
それを、ひしひし感じる。

「若い時に、分厚いステーキを思いっきり食べたかったけれど、
経済上の理由で食べられなかった。
ゆとりが出て、食べられる時期には、こんどは、健康上の理由で食べられない」
よく、義母が、かつて、ぼやいていた。
それと似ている? いや、ちょっと違うか・・・
分厚いステーキを食べたいけれど、手に入れるには手間や、複雑なあれこれが、びっしりで、
おまけに、歯も悪くて噛めないし、胃腸も弱く、お腹をこわす心配もある、ってかんじ?
ゆとりが出た頃は、ステーキじゃなく、豆腐ハンバーグにしとけば?ってかんじ。

あんなこと、したい。
こんなこと、したい。
でも、あれこれ段取りや、下準備や、いざとなると不安がいっぱい。
もう面倒になって、腰がまた、ずずずと重くなる。

そもそもわたしは、予習や下調べが大嫌いな、
ぶっつけ本番で、赤っ恥をかいて脳ミソに叩き込む、あるいは、脳ミソがパンクする、
緻密なことは面倒な、赤恥のほうが、まだマシ派。
旅に関しては、毎日の地味な積み重ねよりも、電気ショック療法。
しかし、若い時と違って、年もとってきているので、
あんまり無茶なことをすると、笑い話では収まらないだろう。
帰国もままならず、遺体を引き取りに行ってもらうことに・・・、となると、家族にも迷惑をかけるし。

ガイドブックを見て、にやにや、の時期は過ぎ、
行くのか、行かないのか、どっち?
行くのなら、ほんとうに実行を!!
行かないのなら、脳内パリの看板をおろす。黒板拭きで、消す。

ダンスと同じで、そろそろ、次の方向なり、道なり、どうにかしたら?
いつまでも、同じことをだらだらやっていないで、ある程度、方向性を決めたら?
そういう時期に来ている。
(煮詰まってきている? 堂々巡りで飽きてきてる?)

男女のお付き合いでいえば、まっしぐらに具体的に結婚に向かうのか、
あるいは、このまま時期は未確定だけれど結婚を目標にお付き合いするのか、
あるいは、よりよい人が現れるまでの、つなぎ、スペアなのか、
はたまた、口で「好きだ」って言ってるだけで、実は、単なるオアソビ、暇つぶしなのか、

このあたりで、はっきりしてよ!!って、もう一人のわたしが、迫ってきているかんじ。
まあ、その気がないなら、別れるわ、となっても、
それはそれで、脳内パリの、一生の楽しみであり、寝たきりになっても、脳内は活動的かも知れないし。
ただ、ホンモノのパリを脳内に焼き付けておかないと、寝たきりになったとき、
名曲アルバムに出てくるパリだけじゃあ、ちょっとさびしいかと・・・・

と、アタマであれこれ、勝手なことばかり考えて、あっという間に、立ち読みタイムは、終わった。

帰りには、ファイナル・バーゲンに立ち寄り、散財。
なんで、こんなにバーゲンに吸い寄せられるのか、意味不明。

でも、ひとり遊びって、楽しい。

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ガラスの靴、どこに置き忘れた?

2011-06-07 | 脳内パリ

わたしの悪いところは・・・脳内で楽しい事をどんどん膨らませて、

突然、はっと現実にかえって、がっかりすること。

シンデレラの馬車が、カボチャになってしまうこと。

脳内が、楽しければ楽しいほど、現実は、色褪せる。

いい歳した人間が、ばかみたいではあります。

 

「自分で勝手に描いた理想とのギャップに、自虐的になる必要はないんじゃない?」

と、ある方にコメントいただきました。

その通り。

パリ一人旅も、自分の力量も顧みず、勝手に夢がどんどん一人歩きし、

インターネットでの情報も次から次へと入手した。

 

で、今更、なにを言ってる???と、とても、おかしなことだが・・・

一般の人々から寄せられた質問に、一般の人々が答えるサイトがあって(似たようなサイト、たくさんあります)、

「はじめてのパリ女一人旅です。スケジュールは、これこれ立てていますが、アドバイスください」

という、ある質問に、

いろんな体験豊富な方々が、もっともらしいアドバイスをされていた。

その中に、わたしの心臓をひと突きする答えがあった。

 

パリ一人旅に必要なものは、英語力と、フランス語、あとは・・・・・云々かんぬん・・・

あ、そうだ、わたし、英語もフランス語も出来ないんだった。

大きな大きな、大事なことを忘れていた。

 

じゃあ、日本から団体ツアーで行けばいいじゃない?

パリがフランスにあることも知らなくても、ヨーロッパはどこにあるのか、知らなくても、

地球がどっち向きに回ろうが、どっち向きに傾こうが、どこに海や大陸があろうが、

べつにどうってことなく、連れて行ってくれて、連れて帰ってくれる。

それがイヤなくせに、そして、実力もないくせに、個人旅行に憧れるなんて、

ほんと、お恥ずかしい。

 

でも、でもですね、・・・まだ、わたしは、あきらめていません。

ヘレン・ケラーは、目も見えない、口もきけない、耳も聞こえない、でも、あんなに偉大だった。

わたしは、ヘレン・ケラーほどの根性や知力や行動力、高い志はないが、

目、耳、口は、どうにかまだ、作動している。

でも、語学が出来ないので、口と耳は、アウト。

あと、残りは、目。

ど乱視で、老眼もプラスしているものの、一応、メガネをかけたり、外したりすると、どうにか見える。

ま、それだけだけど。

今のところ、目が見える、という、たったひとつの武器で、闘うことになる。

足も、ふらつくし、方向音痴でもあるし、強靭な体力も、人を動かす能力、ノウハウも、機転もない。

ま、とりあえず、目だけで、どこまでやれるか、それを考えているだけで、あっと言う間に時間が過ぎる。

楽しいような、あほみたいなような。

 

「大好きな、憧れの俳優に、ぜひ会いたい」

そういうノリに似ているのだろうか。

手を引っ張ってもらって、ある場所では、車いすに乗せてもらって、憧れのスターにひと目、会う!!

そのスターは、わたしだけのために、1分間だけ、時間をとってくれる。

 

ま、そんなかんじだろうか。

憧れのパリ。

俳優には命に限りがあるが、パリ自体は、死んじゃったり、病気にはならないだろう。

わたしが、死んじゃったり、病気になることはあっても。

でも、フランスは原子炉は廃止しない方針のようなので、

はやく行かないと、パリの地を踏めなくなることだってありえる。

 

シンデレラの魔法は、12時になると、元に戻ってしまう。

12時までに急げ、急げ。

でも、脱げて忘れてきたガラスの靴、王子様に発見されてないんじゃあ?

それより、王子様に、出会ってないんじゃあ?

いじわる継母と姉たちに虐められた後、ふて寝している間に見た夢なのでは?

楽しい夢から醒めると、ガラスの靴はないけれど、

次に見る夢の中では、ぜひ、舞踏会に参加しよう。

いや、夢の中ではなく、ほんとうに、アクションを起こす、あの手、この手を具体的に考えてみよう。

ひとつ、夢に向けて、ステップアップ。

無理なら無理で、ガラスの靴だけ、そっと胸にしまっておこう。

 

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と、あれこれ、考えるのは楽しいですね。

あほらしくって、すみません。


 


お隣じゃない、雲の上のひと。

2011-05-12 | 脳内パリ

パソコンが修理され、戻ってきた。
姿は同じだが、なんだか別人のよう。(悪い意味で)
色が、へんに濃い。
画面の中の並び方、位置が、違う。
同じように作業しても、なにかが、どことなく、違う。
前のパソコンに成りすまし、変装して、我が家にやって来た?

長らく行方不明になっていた息子。
やっと見つかったものの、どこかが違う。
あなたは、うちの子じゃありません。

そういう母親の、第六感。
アンジェリーナ・ジョリーの映画「チェンジリング(2008年)」で、そういうの、あったなあ。

一から躾をし直すかのごとく、グーグルをはじめ、お気に入りブログを、ひとつひとつ、マーク。
ああ、めんどくさい。

やはり、あなたは、わたしの息子じゃない?!

一番の違い、困ったことは、自分のブログへのコメントが、グリーンになること。
iPadで確認すると、黒。
自分のブログの、以前の公開コメントに、引き続き、コメントをアップすると、それは、黒。
なのに、新しいコメントは、グリーン。
どこか、ふいに頭をぶつけた人のよう。
脳に異変?

まあ、息を吹き返したことだし、この、入れ替わり、別人・息子と、にらみ合いながら、
もとの親子のような日は、来ないかもしれないが、
とりあえずは、仲良く、やっていこう。

(でも、好きじゃない。この新・仕様のパソコンの中身)


こんなに文字数を使ってしまっていて、今頃、中盤になって、なんですが、
長くなりそうな、胸につかえたモノがある。
(別の日にすればいいものを・・・)

海外旅行のブログで出会った、新しいブログ。
主婦なんだけれど、毎月、海外に旅行しておられる。
お子さんは、おられない、まだ、お若い方。
たくさんのキレイな写真で、内容も豪華で、素晴らしいんだけれど、ふと思う。

ものすごくお金持ちなんだろうと。

世の中、いろんな方がおられる。
もし、わたしなら、とてつもなくお金持ちでない限り、ぱっぱぱっぱと、旅行にはお金を使えないから。
仮に、ほとんどの収入を海外旅行に使ったとしても、その額もハンパじゃない。
旅行代金以外にも、日本での日常の生活費も必要だろうから、収入は、旅行代金以上ということになる。
自営業か、オーナー社長さんか、自由業か、財閥のお子さんか・・・??

航空会社のお得意様・優待制度をフルに利用したとしても、かなりの額になる。
それとも、旅行会社や、観光局から、なんらかのオファー、使命で、お忍びで任務のごとくやっておられる?
旅費は、全面、向こう持ちで。
それなら、わからなくもないが。

わたしのような一般素人が、
バカみたいに真面目に、正規の料金を支払って、ビジネスクラスでの旅をしようものなら、
清水の舞台から飛び降りる覚悟。
ファーストクラスなんて、王族か、国賓ぐらいだと思っている、わたし。
そのファーストクラスにさえ、何度も何度も何度も何度も何度も(ちょっと、しつこい?)、乗っておられる。
しかも、遠方へ。
超お金持ちか、なにかの優遇、特権か、そのどちらかなんだろう。


いろいろ、ひとさまの生活を羨ましがるよりも、
もっともっと、マイレージやらなにやらを深く研究してみる余地あり。
2D脳内パリを、3Dに変え、二次元の世界から三次元へと飛躍、実行するためにも、ぜひ。
旅行会社と航空会社に、まる儲けされないためにも、ぜひ。
とはいうものの、それは能力と、やる気ある人の話。
根気なく、結局、自分の夢を実現するパワー不足で、半熟のまま、
ああ、あのひとは、いいなあ・・・と、くすぶるばかりになりかねない、わたし。

まあそれは、それ。
すべて、自分の力量のせい。
わたしは、わたし。
でも、・・・もうちょっと、がんばってみよう。

賢い消費者にならにゃあ、いけません。

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ほかにも、あれこれブログを探していると、
マイレージ利用で、ファーストクラスやら、いろんなところに旅している人が、ぞろぞろ、ごろごろ。
王族や、財閥じゃない人も、結構いるようです。


ある、休日の過ごし方。

2011-03-27 | 脳内パリ

ここのところ、わたしのブログは、偏っている。
偏食気味の幼稚園児のよう。
とても中途半端だ。

昨日は、テレビもまったくつけず、
一日中、FMで音楽を流しながら、パリのガイドブックを読んでいた。
いったい、いつ行く?
行くことなんか、一生、できないんじゃないの?

物理的に行こうと思えば、行ける。
手続きをして、飛行機に乗って、体を移動させればいい。
だが、精神面がついていかない。
100%、いや300%自信がない。

団体ツアーにおひとり様参加なら、行けないこともない。
(足を引っ張って、迷惑は、かけるだろうけれど)
わたしが行きたいのは、ひとりで!!だ。

幼稚園児か、小学校低学年の子が、遠くのおじいちゃんの家に、電車を乗り継いで辿り着く、
ああいうかんじ。
お母さんに電車に乗せてもらい、到着駅では、おじいちゃん、おばあちゃんが待っている、
リュックを背負った、不安だけど、頬を紅潮させ、緊張している、ちっちゃい子。
それが、ちょっと、太めで、弛みかけで、若々しさのない、へんにオドオドしたおばちゃんに、変わっただけ。
あんまり、可愛くは、ないな~。
フレッシュさという意味では、ひょっとして、発酵したテイストに変換されてるのかも。
チーズやヨーグルト、納豆、・・・発酵食品は、おいしいものもあるが、
賞味期限はとっくに過ぎ、消費期限もアウトになっているが、まだ食べられないこともない、
といったところか。
(ただし、お腹をこわすリスクつき。気合いで食べる)

と、延々、前置きをするわたし。
だから、いつまで経っても、本を眺めるだけなのだ。

細かい、拡大された地図を、じーーーっと見る。
それも、長時間。
200メートル単位の地図。
グーグルでストリートビューはまだ見ていないが、それもなあ・・・(見るかも知れないけれど)

フランス語がわからないから不安。
生まれつきの方向オンチも致命傷。
それより、持って生まれた、ドンくささ。これは、どうにもならない。
でも、わかりやすい場所のホテルに泊って、まっすぐ道を歩くだけのコースをとれば、
どうにかなるんじゃないか?
わからなくなれば、タクシーに乗って、ホテルに帰ってきたらいいんじゃないか?
目が見えない人が、はじめての地に、介添え人なしで、歩くようなかんじ。
旅の現地アテンダントの人に、サポート依頼もしてみたものの、
日程をお知らせする段階になって、尻込みしてストップしたまんま放置している。


娘と5年前に行ったけれど、娘は初めての地なのに、
すいすい、たいして地図も見ず、街なかの目的の場所に辿り着いたし、
地下鉄にもちゃんと乗れた。
なんで、わたしには、それが出来ないんだろう?
地図の読めない女性って、ほんとうにわたしのこと。
小学校低学年の時に、授業で初めて「東西南北の概念」を習ったが、
ちんぷんかんぷんで、理解できなかった。
(それが、おベンキョ—のつまずきの第一歩。それ以来、理科は・・・・・ああ、思い出したくない)
その問題傾向は、いまだに解消されず。

娘と一日中、パリを歩き回って疲れたけれど。
帰りは、ホテルがわからなくなって、夜遅くまで歩き続け、
何時になっても到着するまで歩くという娘だったが、
昼間ならまだしも、時間も時間だったので、わたしが無理やりタクシーを呼びとめた。

年に2回、更新される、旅行会社のパンフレットをじーーーっと見て、どのホテル、どの日程にしよう・・・
と、考えるものの、半年はあっという間に過ぎ、また、次の向こう半年後のパンフレットを手に入れる。
そして、じーーーっと見て、また半年が過ぎる。
これの繰り返し。

これって、鉄道の時刻表だけながめて、旅している気になっているマニアと、きっと同じ。
行けないと、ほっとしたり。
実際、行くと決めたら、ほんとうに行くことになったら、辛そう。

地図でフリーズしているだけで、行きたいところの下調べは、ほとんど出来てないし、
イメージばかりふくらませて、肝心の実際の行動準備が整ってない。
ガイドブックも、「読む」というよりは、「眺める」。
理解したり、アタマにたたみ込むのではなく、
脳に、じわっと麻痺効果のある物質を送りこんでいるだけ。
わたしは、「転ばぬ先の杖」的な下準備、予習ができない、
ぶっつけ本番、当たって砕けろタイプなので、(実践でほんとうに、いつも砕けている)
ほとほと、いつもわかっていながら、困っている。

行きたいのか、行きたくないのか、どっち?
自分でもよくわからないけれど、無駄な、非生産的な時間を楽しんでいる。
というか、最近は、苦しんでいる。
ほんとうのところ、どうするん? と、結果を迫る、焦るわたし。
機会は、もう、ないかも知れない。
行けるときに行かないと、一生、いけない。

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ヒマなひともいるもんだなあ・・・と、笑ってください。
ひんしゅくモノかも知れません。

 


びっくり水に、しょんぼり

2010-06-28 | 脳内パリ

憧れのパリ。

パリには2度、行ったことがある。
うんと昔と、4年前。

なぜ憧れかと言うと・・・

一度、一人旅をしてみたい。
海外にはよく出かけるが、いつも、幼児の如く、人の後を着いて行くだけ。
先に行く人の服の切れっぱしを、すぐ後ろで掴んで、必死で迷子にならないように。
迷子になると、もうそこで、おわり。
全く、幼児と同じ。 ここは、どこ? ワタシハ、ダレ?
これは、大げさでもなんでもない。


アタマは使わなくていいが、団体でぞろぞろ行動、
毎日、あちこちのホテルを転々と変わる、忙しない旅は、大の苦手。

毎朝、7時には、ホテルの部屋の前にスーツケースを出しておく。
それまでには、お風呂にも入り、お化粧も整え、外出用意もし・・・。
毎日毎日、全ての持物をパックするのは、ほとほと疲れる。

なので、周遊より、滞在型の旅がお気に入りだ。


一人で周ると仮定して、ホテルにすぐ帰れる、限定エリアを設定すると、
一番、エッセンスがぎっしり濃密に凝縮されているのは、パリだろうと思った。


2冊目のガイドブックを購入して、ニタニタ眺めて、悦に入っていると
娘が、言った。

「お母さんには、無理。
お母さんは、自分で思っている以上に、能力が低いから。
理想と現実のギャップに目覚めたら?
まずは、パッケージ・ツアーに、一人参加すべき」

はっきり、くっきり、言われた。
痛々しい私。
その通り。まったく、その通りです。大正解です。


フランス語はもちろん、英語も出来ないし、土地勘はもちろんないし、過度の方向音痴だし、
コミュニケーション能力はないし、機転は効かないし、度胸はないし。
ないものだらけ。
パソコンや、テレビ、ガイドブックを通して楽しむ方が、リスクも少なく
私には合っているのだろう。
パッケージ・ツアーだと、前に行ったことがある同じ場所を、大勢でぞろぞろ。
集合場所や時間を気にしながら・・・私には辛い。

私は、自我に目覚めた、こども、なのだ。(年くった、かわいくない、こどもだ)

が・・・
娘の一言は、どんな大火災をも鎮火させる、有能なエキスパート消防部隊のようだった。
ここのところ、少しずつ時間をかけて、じわじわとモチベーションが上がってきていたが、
一気に、しょんぼり。
熱い鉄に、水どころか、化学物質をかけられ、熱が無理やり下がったというかんじ。
強制消火。
うどんを茹でる時に、沸騰すると水を入れる「びっくり水」だと、まだいいのだが。


私の思い、溶けてはいないが、メゲずに、芯だけは残して
また、一から、自分の足元を見直して、スタートしようと思う。


子育てだって、子どもを完璧に育てる自信はなくても、育てているうちに
子どもから教わることもあり、親は子と共に成長する。
私の一人旅だって、「もうこれで行ける。大丈夫」という日は、一生来ないと思う。
見切り発車が、必要。

止める人ならいくらでもいるものの、後ろから背中を押す人は一人もない。
自分から煮えたぎるキケン地獄に飛び込むか?

足がなければ、義足があるし、目が見えなければ、盲導犬がいるし
アタマが足りなければ、プロの助けを借りる方法もあるだろうし、

死ぬまでには、まだまだ時間はたっぷり。
でも、自由に動き回れる時間は、限られている。

まあ、とにかく、ぼちぼち、やります。


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パリ、パリ、パリ

2010-02-12 | 脳内パリ

私のなかで、パリ熱が再燃した。
去年の夏に、パリのガイドブックを買ったが、そのまま、放置していた。
最近、なぜか、脳内パリが復活、活況を呈している。

とりあえず、ツールから。
昨日は延々と、インターネットで、各メーカーの「電子辞書」をあれこれ調べた。
買うっ!!! フランス語、少しでも取り組むっ!!!!
フランス語に特化した、音声付のものをチョイス。
さっそくネットバンキングでお金を振り込み、あとは、届くのを待つばかり。
もう、フランス語を勉強した気になっているから、こわい。

ここのところ、旅行会社のパンフレットや、
インターネットのパリ紹介(ホテル、アパート)を何気なく、ちらちら見ていた。
ほったらかしのガイドブックも、
実際は読まないのに、読もうという気持ちだけで、外出時に持ち歩いていた。
やはり、持ち歩くと、重いだけ。読まないから、本当に重いだけ。
なら、読めばいいじゃない??なのだが、なぜか持ち歩いて、パワー充電。
やっと充電の効果が出てきたようで、昨日あたりから読み始めた。

まず、これ。
電車の乗り方。
メトロって、ややこしそう。
大阪の地下鉄を、拡張して、文字、言語をまったくチンプンカンプンにしたようなもの。
3年半前、娘にパリのメトロで置き去りにされそうになって、真っ青になった恐怖体験が蘇ってきた。
(ロシアの、ものすごく深くて速い、そして荘厳な地下鉄も、すごいものがあったけれど)
このドア、閉まるのは自動だけれど、自分で開けないと、開かない。
そんなこと知らないで、ただただ、娘に着いて行っただけの無知な私だった。
さっと降りる娘。娘の後姿にぼんやり、一テンポ遅い私。
あれ? ドア閉まったまま?? 私、どうなるの??
慌てる私に、どなたかが親切に、ドアを開けてくださったんだっけ??
(頭、真っ白で、それも覚えていない)
あと数秒遅かったら、あのまま、地下鉄車内に残り、それが今生の別れとなっていたかも。

娘は、一度も行ったことがないパリの地下鉄に、なんの下調べもせずに、どんどん歩いていく。
通路が2つ、3つに分かれた時、どうして、こっちの通路を選ぶんだろう?
瞬時の選択、決断が、とても不思議だった。
なにしろ、着いていくだけ。言葉もわからない。
幼児の気分。幼児の力。乳児のアタマ。
私の腰に(見えない)ロープを巻いて、はぐれないように、娘と繋いでいた気分。

今度こそは・・・(本気で一人で、パリの地下鉄に乗ろうとしているのか???)
自分でも、ありえないのかも。。。と思いつつ、一生懸命、ガイドブックを読み込んでいる。





脳内パリ

2009-08-22 | 脳内パリ

パリに、暮らす図を描いている。
とりあえず、2週間。
完全に脳内パリ。

パリでの毎日をブログで報告するためには、小さいノートパソコンも必要かななあ・・・と。
生きているパソコンもないのに、
もう、アタマの中では、パリのアパルトマンかホテルで、私は、ブログに日ごとのパリ散策を綴っている。
フランス語も東西南北もわからない、地図も読めないのに、
脳内の私はアクティブだ。
若くない日本人女性が、パリのどこかで保護されたと、
小さな地方紙に載っているかも、と、リアリティを追加。
ボケても、ボケなくても、私は、現実と、非現実が、紙一重だ。
まだらボケになっても、本格ボケになっても、
私の回りの人は誰一人、異変に気づいてくれないだろう。

楽しいパリ。
美術館、カフェ、ショッピング、散策、・・・いつまでも、どこまでも、自在に遊べる。
寝たきりになっても、アタマの中では、パリで遊ぶ私がいる。

暑さでアタマがおかしくなる前に
それより、はやくパソコン、買おうっと。