生きがい
2024-06-21 | 趣味
父(故人)の仕事場。
わたしが生まれた年に、独立スタートした。
父は、田舎の家(故郷)から仕事場に通った。
数年後に母も仕事を手伝うようになった。
わたしは、田舎の家から、仕事場のある地域の教育機関に、幼稚園の時から通った。
バスで30分。
小学5年生の時に、仕事場のある地域に転居した。
仕事場から100mの場所。
田舎の家には(父方)祖母をひとり残し、我々は週末に田舎に帰っていた。
(その間、大規模リフォームもした)
祖母が88歳の時に、仕事場のある住居に身を移し、最後の5年を過ごした。
祖母は亡くなるまで頭は、しっかり。
わたしも祖母の血を引き継げばよいのだが、、、母方祖母なら、、、母も脳みそがふやけているし、、、うーーん、、、ちょっと哀しいかも。
もし、認知症が遺伝なら。
しかし、今は認知症はここかしこに、ごろごろ。
家庭も行政も、対応しきれない現状だ。
わたしは、今は介護する側の年齢であり、まだ介護されるところまでにはいっていない。
自分が介護される歳になると、夫も同じ世代。
だが、夫に介護される自分は10000%想像できない。
夫を介護している自分も想像できない。
要介護の奥さんを毎日、自宅で介護している75歳の男性がいる。
奥さんは去年、病気で倒れ、その後遺症で身体が麻痺しているため、食事、入浴、排泄介助、日常生活のほとんどを夫である男性が介護している。
夜通し数時間おきに排泄介助があり、まとまった時間の睡眠は取れないようす。
彼は、ダンススポーツ、トップクラスの現役競技選手だったのだが、競技生活は介護事情で続けられなくなった。
60歳で定年退職後、アルバイトをしながら15年の歳月をかけて、初心者で一からチャレンジし、一生懸命取り組み、やっと上り詰めた矢先、、、
それを潔く手離すのは、やはり、いつも全力で頑張って来られたから、かえって執着されないのかと想像する。
今は、ほんの少しのスキマ時間に、近所の趣味の会場に出かけて身体を動かしている。
家から自転車で行ける場所、時間も昼食後から出て16時には帰らなくてはいけない。
場所、時間に制約を受ける。
にもかかわらず、彼は妻の介護は新しい生き甲斐だという。
妻を本当に愛していることがわかったという。
アタマが下がる。出来た人だ。
わたしにはとても真似できない。
介護が愛情のバロメータだとすると、ぶっちぎりトップクラスの愛妻家だ。
現役競技選手の時から、ぶっちぎりだったので、活動舞台を競技から介護に変えたものの、同じエネルギッシュ熱血路線を歩いておられるのだろう。
だが、彼の介護生活を支えているものは妻への愛情はもちろんのことだが、「趣味」の存在だそうだ。
ほんの短い時間でも、やりくりして、自分の趣味に打ち込む。
切り替えが素晴らしい。
趣味は人を救う。