我々夫婦の会話は、20年先取りか。
前倒し。早い。
20年後に起こりそうな出来事。
夫が昨夜、人から頂いた有名店の生の胡麻豆腐を持ち帰ってきた。
ワンパックに、8切れ入り。
(個別包装ではない)
この胡麻豆腐は、手作り、出来立てで、1日でも早く食べたほうが美味しい。
明日になると、がくんと風味は落ちる。
明後日など、とんでもない。
で、出来れば明日に持ち越さず、少しでも多く、美味しいうちに食べるのがオススメ、、、
ではあるが、美味しく食べられる量というものがある。
1切れがベスト。2切れが限度。
だが、2人で8切れある。
お互い、2切れ目までには普通に順調に手を伸ばす。
胡麻豆腐はもう満足したが、3切れ目も食べたほうが良い。
頑張って食べる。
そこで、残りを見るとパックの中には2切れになっていた。
これは、計算が合っている。
2人で6切れ食べた。
にもかかわらず、、、、、
「(頑張って)何切れ食べた?」とわたしが夫に聞くと、
「4切れ」と言う。
ん?と、怪訝な反応のわたしに、
ひょっとして、わたしが2切れ食べて、夫が4切れ???
「ボケてるの?」と夫が追加。
え???と、わたし。一瞬、ムッとしたが、、、
どうだっけ?と確認して確信してから文句を言おうと、わたしは言葉を飲んだ。
いいや、そんなはずはない。
わたしは、最初に2切れ食べて、更にもう1切れ、頑張って食べた(はず)。
これは、今回は多く食べた方が非難されるのではなく、賞賛されるパターン。
無意識に夫は自分が頑張った側に立とうとしている??
それとも、わたしが無意識に奮闘した側に立とうとしている?
お互い、胃袋に2人で「合計」6切れ入り、残りは2切れ。これは動かぬ証拠。
どっちが何切れ食べたかは、言い張った者の勝ちか?
証拠がない。
自信満々に断定されると、う〜ん、、、どうだったかなあ、勘違いかなあ、、、と、弱気になる。
いや、最初の2切れは、わたしは一気に食べたが、その後、夫は全然食べず、2切れ減ったままだった。
問題はそこからだ。
確かに、夫は食べていた。
しかし、わたしも更に3切れ目を食べた、、、と思うんだけどなあ、、、
何を食べたか忘れるのはよくあることだが、食べたか、食べてないか、忘れるのは、相当マズイ。深刻。だが、数の場合は?
これは自分の頑張りを主張、認めてほしい欲が絡む。
食欲部門とはまた別の、心理部分。
承認欲求が頭をもたげると思われる。
繰り返すようだが、、、お互い、2切れは確実。
次が問題である。
真実は藪の中か。
胃カメラで検査したら映るのか。
スキャンは?
分量まで的確に把握出来ないだろう。
考えろ、考えろ、考えろ、、、
ピンチのクライマックスで、「考える」そういう番組がある。
先に言ったものが勝ち。
大きな声で主張したものが勝ち。
胡麻豆腐は氷山の一角で、水面下に我々の力関係や問題が潜んでいる。
たかが胡麻豆腐、されど胡麻豆腐。
1日目だから美味しかったのだが、、、
それで、いいのか、、、も知れない。
要約すると、2人で6切れ食べた胡麻豆腐の内訳が、「夫4切れ、わたし2切れ」なのか、「夫3切れ、わたし3切れ」なのか、どっち?
たくさん食べた方が、頑張りを評価される。
保育園児みたいだ。
夫は4切れと主張するが、、、裏が取れない、証拠がない、、、という話。
長々と、スミマセン、、、
※写真は、ピンボケだけれど、長女一家の門司みやげ。
中に白あん。最中です。
門司のくまさん。手作りもなか。