夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

この台詞にイカレました。

2002年11月16日 | 映画(番外編:映画と邦題・字幕・台詞)
オチがバレそうですけど、
やはり掲示板にあがってるあいだに、このネタ、いっときます。
(〈おことわり〉「さるさる日記」サービス終了にともない、その掲示板は閉鎖しました。)

『シックス・センス』(1999)にやられたのは、
あのオチのせいじゃありません。
ブルース・ウィリスが最後に言った、たったひと言のせいです。
奥さんに向かって残した台詞。
字幕では「大事に思ってたよ」でした。
もともとの台詞は“You’ve never been second.”。
「2番目じゃなかったよ」でした。

確かに、「2番目じゃない」というのは
「大事に思ってた」ということなのでしょうけど、
「いちばん大事だったよ」と言えない彼の、
最大限の愛情表現だったような気がして、
「1番だったよ」と言われるよりずっとずっと胸にグッときました。

ほかにもこの台詞にやられましたという映画がいろいろ。

『顔』(2000)では、殺人事件を起こして逃亡中の藤山直美が、
途中の町で出会った佐藤浩市に想いを寄せる。
その町も出ないと捕まりそうだと悟ったとき、
佐藤浩市を呼び出して言う台詞。

「お日さんが西からのぼったら、うちと一緒になってください。
もし一緒になられへんかったら、その次生まれてきたときに
一緒になってください。あかんかったら、またその次に」。

こんな感じの台詞でしたね。これには泣かされました。
いまから自分は逃げる。そして死ぬかもしれない。
自分の好きな人はそのことを全然知らんけど、
この約束で自分はなんとか生きていける。
死んでも死んでも、この約束があればまた生きられる、
そんな思いがズシンと伝わってきました。痛かった。

「台詞シリーズ」、次回に続きます。

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