夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

この台詞にイカレました。(続)

2002年11月18日 | 映画(番外編:映画と邦題・字幕・台詞)
調子に乗って続編です。前回はこちら。
私の記憶によるものなので、細かいところは自信なしです。

『点子ちゃんとアントン』(2000)。
裕福な家庭に育っているけれど、
母親が始終仕事で家を空けていることを寂しく思う点子。
貧しい母子家庭だけど母親といつも一緒のアントン。
そんな点子とアントンは大の仲良し。
でも、ある日アントンが点子の家で盗みを働いてしまい、
お互いの家は険悪な雰囲気に。

点子はアントンを信じるけれど、
点子の母親はふたりがあそぶのを許そうとしない。
物語の終盤で家族同士がとてもいい関係になって、
みんなで一緒に海へ出かけます。

自分の両親がアントンやその母親と楽しそうに泳ぐのを
防波堤に腰かけて眺める点子。
海辺から点子に向かって声をかける父親と点子の会話がこれ。

「点子、泳ごうよ」
「泳げないの」
「どうして?」
「胸がいっぱいで」。

最後の「胸がいっぱいで」は点子がつぶやいた言葉で、
父親の耳には届いていません。それがなおよかった。
もともと幸せな気分になれる映画だけど、
このひと言でその気分倍増でした。

『君を見つけた25時』(1998)。
ビビアン・スーと香港映画のスター、トニー・レオンが共演した映画。
はっきり言って、ストーリーはほとんど覚えていません。
でもひとつだけ覚えているセリフが。

「彼女は僕が初めて捨てた女。
 捨てられた気分がトウガラシなら
 今の気分はワサビ。
 どちらも涙が出る」。

そんな経験があるわけじゃないけれど、
これはジワッときましたね。なぜか。

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