夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『リローデッド』をどう観る?(その2)

2003年07月04日 | 映画(ま行)
『マトリックス・リローデッド』、ネタバレがひたすら続きますのでご注意を。

前作では裏切り者のサイファーがいたけれど、
全体としては人間とコンピュータ・マシンの闘いでした。
もちろん今回もそうだけど、また裏切り者をにおわせて(中盤でナイフを持っていたベイン)、
さらにはモーフィアスに異議を唱えるザイオンの司令官ロックが登場したりと、
人間がマシンと闘うために、まず人間同士で闘わなければいけないようになっています。
人間の敵は人間ということ?

マトリックスはコンピュータ制御されている世界のはずなのに、
メロンビジアン(汚いフランス語好きの)の妻パーセフォニーが
夫のいぬ間にキーメーカーを差しだしたり、
プログラムがプログラムを裏切ることも。

しかし、最後に、それらをどう受け取るかに対する答えが暗示されたようで、
納得するとともに、口あんぐり。そんなん、ありか?
つまりはどれもこれもマトリックスだという展開。
ネオは6人目の救世主で、ザイオンが襲撃を受けるのもこれが初めてではない。
ザイオンでは必ず数人が生き残るように設定されていて、救世主もそのたびに現れる。
前作からいままで現実だと思っていたものが
これまた全部マトリックス?という、ほとんど反則技。

こうなると、前作最後にネオが生き返ったのもプログラムの一部だったという可能性も。
一旦心停止したトリニティーが息を吹き返したのも、
ネオが人類を救うか、トリニティーを救うかを選択させられたのも、
そして、ネオがトリニティーを選択したのも、
その結果、ザイオンが消滅しかけているのも、
何もかもがマトリックスのプログラム、なのかぁ!?

最後のシーンでネオと頭を突き合わせて寝かされてた人、
ザイオンの唯一の生存者となってましたが、裏切り者と思われるベインでしたね。
ヤツもプログラムの一部なのか不明ですが、
次回へつながる鍵となりそうな人物としては
地味でインパクト薄くないですかぁ?

まだまだ書けそうな気がしますが、このあたりで失礼をば。

次作『レボリューションズ』で
はじめてホンマの現実世界が登場するのかもしれん。

もしかしたら、阪神優勝もマトリックスかもしれん。←やっぱり不安。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『リローデッド』をどう観る?(その1)

2003年07月04日 | 映画(ま行)
昨日『マトリックス・リローデッド』を観てきました。
ストーリーはいたって簡単。
人類最後の都であるザイオンに、いよいよコンピュータ・マシンが襲来。
それを食い止め、マトリックスを破壊しようと誓う、モーフィアスをはじめとする人びと。
↑マジでこれだけの話です。

さて、ここからはまったく私的な解釈。
ネタバレ満載ですので、何も知らずに観にいきたい方は観賞後にお読みください。

ストーリーはシンプルだけど、もちろんそれだけでは150分以上はもちません。
とにかく登場人物が多いのだ!
この一瞬のために出演させたのかと思うような、
もったいない使われ方の役者さんも数多く。

予言者オラクルの護衛はロン・ユン・チョウ。
ネオとのスパークリング・プログラムのために出演。
これは最初ジェット・リーにオファーされたらしい。
ジェット・リーが好きな私はぜひとも彼に出演してほしかったけど、
なぜ彼が断ったか納得。
それでもあのスパークリングは迫力あったけど。

ネオにキスと引き換えにキーメーカーを差しだす美女、
パーセフォニーはモニカ・ベルッチ。
『マレーナ』(2000)や『ジェヴォーダンの獣』(2001)など、
いつもすんげぇ脱ぎっぷりの彼女がキスだけぇ?
ネオとトリニティーの半端なエロシーンを見せるなら、
モニカに脱がせとけ~と私は思ったのでした。

キャプテン・ナイオビ役のジェイダ・ピンケット=スミス、
『メン・イン・ブラック』(1997)のウィル・スミスの奥さんですね。
彼女はトリニティー役のオーディションを受けていたらしい。
ナイオビっておってもおらんでもええような役じゃ?
ちょっと気の毒。

「せっぱつまったときには透明人間」のドレッドヘアの双子(ほんまの双子俳優らしい)、
それだけでじゅうぶん怖いけど、あれだけじゃもったいない。
そんな荒技使わんと闘ってほしいような気が。

エージェント・スミスのヒューゴ・ウィーヴィングもいっぱいいすぎて、
逆に存在感が薄くなったような気が。
ついでですが、彼を見るなら女装のオカマ役、『プリシラ』(1994)をぜひ。

それでも『リローデッド』はアクション満載、
モーフィアスは日本刀まで持ちだすし(アメリカ人ってなぜか日本刀が好き)、
ドカで爆走するトリニティーにもドキドキ。
これはそういうシーンを楽しむのがいいのかも。
前作にはなかった笑えるシーン(あまりに都合のよすぎるシーンも含めて)も
あっちこっちに出てきます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする