夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

仮想世界がこんなにいっぱい。

2003年07月10日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
『マトリックス』にかぎらず、映画作品には仮想世界を描いたものがいっぱい。

まずは『ゲーム』(1997)。
『セブン』(1995)で話題になったデビッド・フィンチャー監督の作品なので、
ご覧になった方も多いのでは。
金も名声も手に入れて、何不自由なく暮らす実業家。
たいした趣味もない彼は、48歳の誕生日、弟から1枚のカードをプレゼントされる。
そこにはある会社の名前が。
その会社は「それぞれの人間にふさわしいゲーム」を提供する企業だった。
興味半分で参加手続きをする彼。
そして現実か夢かわからないゲームが始まる。

続いて『イグジステンズ』(1999)。
コンピュータ・ゲームをプレイするために、
脊髄に穴をあけるのが一般的になっている近未来。
この穴にコントローラを接続してプレイするのだ。
「イグジステンズ」と呼ばれる、ヴァーチャル・リアリティ・ゲームの製作発表会に集まった人びと。
この会場で、開発会社に恨みを抱く青年が銃を乱射。
プログラムの開発者(♀)と社員(♂)はなんとか逃げだす。
プログラムの無事を確かめるため、ふたりは「イグジステンズ」をプレイしてみることに。

監督はデビッド・クローネンバーグで、エログロ大好きな人。
コントローラも生物みたいにグニョグニョしてるし、
それが脊髄に突っ込まれるところなんてゲ~ッ。
銃や携帯電話までグニョ~ンでゲロゲロよ、ほんま。
でも観てしまうんやな、これが。

それから『13F』(1999)。
原作はダニエル・F・ガロイの『模造世界』だそうな。
高層ビルの13階にあるコンピュータ室。
研究者のダグラスとそのボスであるフラーは、
1937年のロサンゼルスを想定した仮想世界を創ることに成功する。
しかし、ある日、フラーが何者かに刺し殺される。
容疑をかけられたダグラスは、仮想世界上に犯人を知る鍵があると考え、
仮想世界への侵入を試みる。

どれもこれも、「で、いったいどこからどこまでがホンマなん?」
と、見終わったあと、めちゃくちゃいろいろ考えてしまいます。
そういう意味ではとっても頭を使う映画。
どれも「反則技」とは思いたくないのでね。
でも実は「反則技」だらけなんでしょうか。

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