夜な夜なシネマ

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『オールド・ルーキー』

2003年07月21日 | 映画(あ行)
『オールド・ルーキー』(原題:The Rookie)
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:デニス・クエイド,レイチェル・グリフィス,ブライアン・コックス,
   ジェイ・フェルナンデス,ベス・グラント他

主人公のジム・モリスは35歳。
幼い頃から野球が大好きで、毎日グラブとボールを握っていた。
転勤ばかりの父親のせいで、ひとつ所に留まって野球を続けることができなかったが、
10年前には1度夢を果たし、ミルウォーキー・ブリュワーズの投手となる。
しかし肩を故障して早々に引退する。

それ以後、妻と子ども3人に囲まれ、
テキサスの高校で野球部の監督を務めている。
毎年1勝しかできないチームだったが、
ある日、部員たちは、監督であるモリスが剛腕投手であることを知る。

部員たちの覇気のなさを「夢をあきらめるな」と叱咤するモリスに対し、
「夢をあきらめたのは監督のほう」と部員たちは叫ぶ。
そして、もし自分たちが地区優勝すれば
監督もプロの入団テストを受けるという約束を提案する。
その日から生徒たちは連勝し、見事に地区優勝を果たす。

約束の入団テストを受けたモリスは156kmの快速を飛ばし、
プロ入りすることになる。
まずはマイナーリーグから、そしてメジャーへ。

これもまた「実話に基づく」
原作は本人の自伝だそうです。

万年1勝だけのチームが監督と約束しただけで
そんなに強くなれるなら誰も苦労はせんし(でしょ!?)、
その高校野球部の話に128分中の半分もつぎ込むのはどうかという気もします。

が、彼を取り巻く家族たちの思いや父親との確執なども
なかなか細かく描かれているし、何より悪い人はひとりも出てこない。
安心して観られるところはやっぱりディズニー。
じわっとさせどころも押さえてあります。

8歳の息子役が特筆すべきかわいさ。
夫の復帰を素直に喜べない妻が、息子の寝顔を見て、
「8歳の息子は父親が夢をかなえるのを待ちわびている。
今、それをやめたらどうなるの?」と思いきって送りだすところなど、
やっぱりディズニーはいい!

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