夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ニューヨーク 最後の日々』

2003年12月02日 | 映画(な行)
『ニューヨーク 最後の日々』(原題:People I Know)
監督:ダン・アルグラント
出演:アル・パチーノ,キム・ベイシンガー,ライアン・オニール,ティア・レオーニ他

ハーバード大の法科を首席に近い成績で卒業しながら
ハリウッドに魅入られてニューヨークへ。
それ以来、パブリシストに徹し、常にメディアの仕掛人として脚光を浴びてきたイーライ。
駆け引きや裏切りだらけのこの世界に30年以上もどっぷりつかりつづけ、
そろそろ潮どきだと考えている。

最後の仕事に彼が選んだのは、難民救済を訴える慈善パーティーの開催。
いっさいの欲をからめないこのイベントが成功すれば、
自殺した弟の元妻であるヴィッキーと
ニューヨークを離れて静かな暮らしをしたいと願っている。

ある夜、彼のクライアントの俳優ケアリーが
悲痛な面持ちでイーライのもとを訪れる。
新進女優のジリーに誘われて出かけたところ、
騒ぎに巻き込まれたので、なんとか隠密に話を片づけてほしいと言うのだ。

警察に拘束されているジリー。
ケアリーの代わりに彼女を迎えにいかなければならない。
彼女をホテルへ帰し、荷物をまとめさせて飛行機に乗せてしまうことがイーライの仕事だ。

しかし、ジリーに振りまわされた彼は、とんでもない一夜をすごすこととなる。

ロバート・レッドフォード製作総指揮とやらがウリで、
働きつづけたタフな男を描こうとしているのはわかります。
しかし、くたびれすぎ。
アル・パチーノはいつもながらテンションの高さを維持しているものの、
クリント・イーストウッドにひけをとらぬジジくささ。
いまにも倒れそうで心配になります。

パブリシストという職業があるのをよく知らなかったのですが、
芸能人や政治家など、各界の著名人をクライアントに、
彼らのトラブルを解決すべく(というのか、闇に葬るために)奔走するこの職業、
タフじゃなきゃできませんね。

それにしても、この邦題はなんとかならんかったのか。
原題は“People I Know”だぞ。
世紀末のニューヨークの映画かと思ったやないか。

あ、あと、ライアン・オニールっていったいいくつ?
顔、つるつるしてて若すぎです。なんかしてます?

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