夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈や行〉

2007年12月29日 | 映画(や行)
《や》
『やわらかい生活』
寺島しのぶとトヨエツ共演。
東京、蒲田の町。
両親と親友を突然失ったのをきっかけに、
躁鬱病で入退院をくり返している優子。
怪しげなサイトで見つけた痴漢ごっこの相手と、不思議な関係を続けている。
そんな彼女の家へ、従兄の祥一が転がり込む。
妻と離婚寸前の彼は、言うこともすることも適当に見えるが、
ひどく陽気だと思えば急に落ち込む優子の扱いに困りながらも
あれこれと世話をするようになる。
タイトルのまま、ゆる~りと描かれる物語。
ふたりの会話は実際の会話のようで和みます。
それだけに、エンディングはかなり切なくなりました。
どうすればいいのよ、この気持ち。

《ゆ》
『ゆれる』
都会で写真家として成功をおさめている猛は、母親の一周忌のために帰郷する。
葬式にすら顔を出さなかった彼に、父親は怒りをあらわにするが、
故郷で父親と共にガソリンスタンドを経営する兄の稔は
昔と変わらぬ温和な態度で猛を迎える。
猛の久々の帰郷に、稔は兄弟の幼なじみである智恵子を誘い、
近くの渓谷へと3人で出かける。
ところが、吊り橋から智恵子が転落し、死亡してしまう。
当初は事故死かと思われたが、稔が自分が突き落としたのだと言い始めて……。
結局真相はどうなのか、私も自信がない、とても難解な作品です。
猛役にオダギリジョー、稔役に香川照之。
香川照之、むちゃくちゃ怖いです。だけど、本当に怖いのは誰?
人間は誰しも嫉妬深く、残酷な一面を持っているのだと言われているような。
救われません。

《よ》
『善き人のためのソナタ』
上記の『ゆれる』と正反対。
最後の最後に救われる。絶品。

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