夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ウルフマン』

2010年04月26日 | 映画(あ行)
『ウルフマン』(原題:The Wolfman)
監督:ジョー・ジョンストン
出演:ベニチオ・デル・トロ,アンソニー・ホプキンス,エミリー・ブラント他

ぎりぎりまで、『クレヨンしんちゃん』とどちらを観るか迷いました。

古典ホラー『狼男』(1941)のリメイクです。
グロそうなのが気がかりでしたけれど。

監督が『遠い空の向こうに』(1999)のジョー・ジョンストン。
主役のベニチオ・デル・トロのいつも腫れぼったい瞼に惹かれ、
その父親役のアンソニー・ホプキンスは紛れもない怪優。
最近のお気に入り、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009)や『サンシャイン・クリーニング』(2008)が良かったエミリー・ブラントも出演。

さらに、特殊メイクを担当したのは、リック・ベイカー。
オスカーのメイクアップ賞の初代受賞者で、
マイケル・ジャクソンの『スリラー』の特殊メイクも彼の手によるものです。
ジョニー・デップ主演の『エド・ウッド』(1994)、
大ヒット作の『メン・イン・ブラック』(1997)などで、
何度も同賞を受賞していますが、
最初の受賞作は『狼男アメリカン』(1981)でした。

前置きが長くなりましたが、そんなわけで、
『クレしん』落選、本作を選択。

1891年。米国で舞台俳優として活躍中のローレンスは、
兄ベンの婚約者グエンから、ベンが行方不明との知らせを受け、
25年ぶりに英国の生家、タルボット城へ帰る。

母の死をきっかけに疎遠となっていた父ジョンは、
ローレンスを素っ気ない態度で迎え入れ、
ベンはすでに遺体で発見されたと話す。

ベンの遺体と対面したローレンスは、その無惨な姿に愕然。
何に襲われればこんな姿になるというのか。
悲しみに打ちひしがれるグエンを見かねたローレンスは、
事件を解明するまでここに残ることを決めるのだが……。

犯人は満月の夜に変身する狼男。
その犯人に襲われたローレンスは、一命を取り留めたものの、
自らも狼男となってしまいます。

予想に違わぬ血しぶきの飛びっぷりに目を覆うこと数回。
でも、つべこべ言わずに楽しんだもん勝ちという気がします。
先に挙げた3名の役者はもちろん、
『マトリックス』(1999)のエージェント・スミス、
ヒューゴ・ウィーヴィングが警部役で怪演。
ローレンスとグエンの恋はどこまでも切なく、ラストは思わず涙。
その後のブラックなオチにもニヤリ。

ホラーは苦手だと言いつつ、
狼男、吸血鬼、フランケンシュタインは平気なのかも、私。

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