『フード・インク』(2008)と『ありあまるごちそう』(2005)を観ました。
製作年はずいぶん前ですが、いずれも日本公開は今年の初め。
前者はアメリカ、後者はオーストリアのドキュメンタリー作品で、
「食の社会見学」シリーズとして立て続けに公開されました。
DVD化されたのは夏頃で、公開と同じ順序でひと月ずらして。
ダンナが化学調味料(特にアミノ酸)アレルギーなものですから、
食料品を買うときは必ず箱や袋をひっくり返して、原材料を確認します。
スーパーで売られている食料品で、化調不使用のものを探すのは、
一苦労というのか、至難の業と言ってもいいくらい、
ものすごく多くのものに化調が使われています。
だしの素はそれ自体が化調なので挙げるまでもありませんが、
ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、漬物は、ほぼまちがいなく化調使用。
カレーやシチューのルーも、化調不使用のものはごく少ないです。
ソースやマヨネーズも、「おっ、これ安い!」と思えば化調入り。
おかきや醤油味の煎餅、スナック菓子も使われている商品がほとんどで、
洋菓子なら大丈夫と思っていたら、シュークリームに入っていることも。
このカスタードクリーム、ほのかにカツオのダシを感じると思ったら、
「調味料(アミノ酸等)」とあって笑ったことも。
そんなこんなで、その手の本は何冊か読んできましたし、
わりと気をつけて食料品を選んでいるつもりでした。
それでも、この「食の社会見学」シリーズを見るとびっくりします。
『フード・インク』のキャッチコピーは、「ごはんがあぶない」。
これは実に衝撃的です。
人びとは鶏の胸肉を好む。
だから、鶏に抗生剤を投与して、胸の大きい鶏を育てる。
暗い鶏舎に詰め込まれ、自然に反して育てられた鶏は、
数歩あるけば脚がぐにゃり。
しかし体型は逆三角形の、胸の大きな立派な鶏。
牛はもともと草を食べる。
だけど、飼料をコーンにすれば見事に太る。
太った牛のほうがよく売れる。どんどんコーンを食べさせよう。
けれど、本来食べないものを与えたせいで生まれたのが、
新しい病原菌、O157。
牛の飼料を草に戻せば、わずか5日間でO157は8割死滅するのだそうです。
しかし、草に戻すという選択は採られることなく、
代わりに「画期的な肉の滅菌法」が開発されました。
ハンバーガーのパテをアンモニアで洗浄する機械。スゴイです。
製作国のちがいなのか、『ありあまるごちそう』のほうがいくぶん静か。
でも、およそ生き物としては扱われないヒヨコたちが
ピヨピヨうごめいている姿は呆気にとられます。
こちらのキャッチコピーは、「世界が飢えていくメカニズムがわかる」。
2本とも、開いた口がふさがらないほどの衝撃でした。
1ドルでハンバーガーは買えるけど、野菜は買えない。
体に良いものを食べたくないと思う人なんていないわけで、
ネックになるのはただ金額。
安価になれば、みんなが良いものを買える。そうしようよ。
有機ヨーグルトをウォルマートに置き始めた人の談話です。
『ファーストフード・ネイション』(2006)と併せて観るのがオススメ。
製作年はずいぶん前ですが、いずれも日本公開は今年の初め。
前者はアメリカ、後者はオーストリアのドキュメンタリー作品で、
「食の社会見学」シリーズとして立て続けに公開されました。
DVD化されたのは夏頃で、公開と同じ順序でひと月ずらして。
ダンナが化学調味料(特にアミノ酸)アレルギーなものですから、
食料品を買うときは必ず箱や袋をひっくり返して、原材料を確認します。
スーパーで売られている食料品で、化調不使用のものを探すのは、
一苦労というのか、至難の業と言ってもいいくらい、
ものすごく多くのものに化調が使われています。
だしの素はそれ自体が化調なので挙げるまでもありませんが、
ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、漬物は、ほぼまちがいなく化調使用。
カレーやシチューのルーも、化調不使用のものはごく少ないです。
ソースやマヨネーズも、「おっ、これ安い!」と思えば化調入り。
おかきや醤油味の煎餅、スナック菓子も使われている商品がほとんどで、
洋菓子なら大丈夫と思っていたら、シュークリームに入っていることも。
このカスタードクリーム、ほのかにカツオのダシを感じると思ったら、
「調味料(アミノ酸等)」とあって笑ったことも。
そんなこんなで、その手の本は何冊か読んできましたし、
わりと気をつけて食料品を選んでいるつもりでした。
それでも、この「食の社会見学」シリーズを見るとびっくりします。
『フード・インク』のキャッチコピーは、「ごはんがあぶない」。
これは実に衝撃的です。
人びとは鶏の胸肉を好む。
だから、鶏に抗生剤を投与して、胸の大きい鶏を育てる。
暗い鶏舎に詰め込まれ、自然に反して育てられた鶏は、
数歩あるけば脚がぐにゃり。
しかし体型は逆三角形の、胸の大きな立派な鶏。
牛はもともと草を食べる。
だけど、飼料をコーンにすれば見事に太る。
太った牛のほうがよく売れる。どんどんコーンを食べさせよう。
けれど、本来食べないものを与えたせいで生まれたのが、
新しい病原菌、O157。
牛の飼料を草に戻せば、わずか5日間でO157は8割死滅するのだそうです。
しかし、草に戻すという選択は採られることなく、
代わりに「画期的な肉の滅菌法」が開発されました。
ハンバーガーのパテをアンモニアで洗浄する機械。スゴイです。
製作国のちがいなのか、『ありあまるごちそう』のほうがいくぶん静か。
でも、およそ生き物としては扱われないヒヨコたちが
ピヨピヨうごめいている姿は呆気にとられます。
こちらのキャッチコピーは、「世界が飢えていくメカニズムがわかる」。
2本とも、開いた口がふさがらないほどの衝撃でした。
1ドルでハンバーガーは買えるけど、野菜は買えない。
体に良いものを食べたくないと思う人なんていないわけで、
ネックになるのはただ金額。
安価になれば、みんなが良いものを買える。そうしようよ。
有機ヨーグルトをウォルマートに置き始めた人の談話です。
『ファーストフード・ネイション』(2006)と併せて観るのがオススメ。