夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『パニック・マーケット』

2014年03月05日 | 映画(は行)
『パニック・マーケット』(原題:Bait)
監督:キンブル・レンドール
出演:ゼイヴィア・サミュエル,フィービー・トンキン,シャーニ・ヴィンソン,
   ダミアン・ガーヴェイ,チー・ユーウー,ジュリアン・マクマホン他

2012年のオーストラリア/シンガポール作品。
津波のシーンは震災後の日本では映せないだろうということで、
ズタズタと言ってもいいぐらいカットして公開されたようです。

私が本作を知ったのは、『サプライズ』(2011)を観たあと。
ヒロインのネエちゃんがカッコよすぎて、ほかの出演作を調べていたらこれがヒット。
『サプライズ』の数カ月前に公開されていましたから、時すでに遅し。
仮に早くに知っていたとしても、関西での上映劇場は布施ラインシネマ。
大阪といえどもその辺りの劇場は、私にとってはちと遠い。
先月初旬よりDVDレンタルが開始されたので直後に鑑賞しました。

原題は“BAIT”、すなわち「生き餌」。

老若男女、多くの観光客が訪れるオーストラリアの海岸。
ライフセーバーのジョシュは、親友ローリーの妹ティナと婚約したばかり。
ローリーにひやかされ、さんざん酒を飲まされたジョシュは二日酔い気味。
そんなジョシュを置いて、ローリーは海の点検に出かける。

ところが、このうえなく穏やかだった海に異変が起こる。
巨大なサメが出現し、海にいた観光客を次々に襲う。
ローリーが危ない、そう気づいたジョシュはすぐにボートで助けに向かうが、
腕を取り合った瞬間、ローリーはサメによって食いちぎられてしまう。
ローリーの死に責任を感じ、ティナのもとを離れるジョシュ。

1年後、ジョシュは失意のまま、海に近いスーパーマーケットに勤務。
するとそこへ、新しい恋人スティーヴンとともに買い物をするティナの姿が。

ほどなくして、スーパーの金を狙った強盗が押し入り、居合わせた警官と銃を向け合う。
店内が緊張に包まれたとき、想像を絶する規模の津波に襲われる。
付近の何もかもが波にのみ込まれ、死体がぷかぷかと浮かぶスーパー店内。
生き残ったジョシュらは脱出を試みるが、そこへサメが押し寄せてきて……。

よくもこんなネタを考えつくものだと感心せずにはいられません。無茶苦茶やがな。(^^;

ちょっとした群像劇にもなっています。
ジョシュ、ティナ、スティーヴンの三角関係はもちろんのこと、
警察官のコリンズは、同店で万引きをした娘のジェイミーを引き取りに来たところ。
そのジェイミーは店員のライアンとつきあっていて、
ライアンはジェイミーをかばったがゆえに、クビを言い渡されたばかり。
地下駐車場でいちゃついていたカップル、カイルとヘザー。
カイルはライアンと顔見知りですが、いじめっこのカイルはライアンをオタク呼ばわり。
強盗犯のドイルはなぜ犯行に及んだのかと思うほど賢くて、頼りになります。

店内と地下駐車場、それぞれで練られる脱出策。
アホらしいと思いながらもその策がいちいちおもしろくて。
観終わったときのこの達成感はなんなんだ~!

しかしこれが3Dで公開されていたとは。さぞかし無用のド迫力だったことでしょう。

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