『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(原題:About Time)
監督:リチャード・カーティス
出演:ドーナル・グリーソン,レイチェル・マクアダムス,ビル・ナイ,トム・ホランダー,
マーゴット・ロビー,リンゼイ・ダンカン,リディア・ウィルソン,リチャード・コーデリー他
前述の『ジャージー・ボーイズ』とハシゴ、同じくTOHOシネマズ西宮にて。
『ラブ・アクチュアリー』(2003)のリチャード・カーティス監督の作品。
あまり同監督の作品として意識したことはなかったのですが、
調べてみれば、大好きだった『パイレーツ・ロック』(2009)もこの監督。
それにこの人、脚本を必ずご自分で書いていらっしゃいます。
メガホンは取らずとも脚本を担当したのは、“Mr.ビーン”シリーズ全部、
『フォー・ウェディング』(1994)、『ノッティングヒルの恋人』(1999)、
『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)、『戦火の馬』(2011)と、錚々たる脚本作品歴。
「おざなりには書かない」のがモットーだそうで、それゆえどちらかといえば寡作。
本作の主演であるドーナル・グリーソンは、ちょっと不思議な容貌。
“ハリポタ”のビル・ウィーズリーと言われても私は思い出せず、
『アンナ・カレーニナ』(2012)のリョーヴィン役のほうが印象に残っています。
ほかに出演陣は、『きみに読む物語』(2004)のレイチェル・マクアダムス、
『ラブ・アクチュアリー』で私を泣かせたビル・ナイと、また泣かされそう(笑)。
イギリス南西部コーンウォールに暮らす青年ティム。
冴えない彼だが、両親と妹、そして叔父からたっぷりの愛情を注がれて育った。
21歳の誕生日、父親からあらたまって呼び出されたティムは、衝撃の事実を告げられる。
それは、一家の男たちはタイムトラベルの能力を有しているというもの。
にわかには信じがたいが、父親の言うとおり、暗闇で拳に力を入れると、
戻りたいと念じた過去の時間へ飛ぶことができた。
父親曰く、未来には飛べないが、過去には飛ぶことができる。
くり返される時間を好きなことに使えばいいと言われ、
ちなみに父親は何に使ったのかと尋ねてみると、本、本、本。
普通は人生で二度ほどしか読めないであろう本をすでに三度読んだと言う。
ティムはこれまで縁のなかった恋愛に使いたい、素敵な女性と巡り逢いたいと思う。
弁護士となったティムは、ロンドンへ。
父親の旧友で変人のハリーの家に居候し、相変わらず冴えない日々を送っている。
ところがそんなある日、幼なじみのジェイに連れられていった店で
前髪パッツンのキュートな女性メアリーと知り合い……。
自分に都合の悪いことが起これば即過去へ。
変えられるのは自分の過去だけと言いつつ、そのときの状況にはやはり影響が及ぶわけで、
これって辻褄が合っていないと気になる箇所もいろいろと出てきます。
気にしていると前に進めないので、『LUCY/ルーシー』と同じく、深く考えないことに(笑)。
軽いラブコメだと思いきや、タイムトラベルに制約があることが判明してからは切なさ全開。
自己本位で過去に戻っていたティムが思い悩むように。
そう、やっぱり、好き勝手に戻るわけにはいかなくなります。
同じ日を二度体験してみれば、自分の行動に余裕が生まれ、
一度目には気づかなかった楽しさ面白さ優しさがいろいろ見えてくる。
そのシーンがとても好きでした。
生きてきた毎日はどれも大切な日。
あの日に戻れたらと思うことだってあるけれど、戻れば幸せになれるわけじゃない。
今日が最後だと思って存分に生きること、ですよね。
監督:リチャード・カーティス
出演:ドーナル・グリーソン,レイチェル・マクアダムス,ビル・ナイ,トム・ホランダー,
マーゴット・ロビー,リンゼイ・ダンカン,リディア・ウィルソン,リチャード・コーデリー他
前述の『ジャージー・ボーイズ』とハシゴ、同じくTOHOシネマズ西宮にて。
『ラブ・アクチュアリー』(2003)のリチャード・カーティス監督の作品。
あまり同監督の作品として意識したことはなかったのですが、
調べてみれば、大好きだった『パイレーツ・ロック』(2009)もこの監督。
それにこの人、脚本を必ずご自分で書いていらっしゃいます。
メガホンは取らずとも脚本を担当したのは、“Mr.ビーン”シリーズ全部、
『フォー・ウェディング』(1994)、『ノッティングヒルの恋人』(1999)、
『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)、『戦火の馬』(2011)と、錚々たる脚本作品歴。
「おざなりには書かない」のがモットーだそうで、それゆえどちらかといえば寡作。
本作の主演であるドーナル・グリーソンは、ちょっと不思議な容貌。
“ハリポタ”のビル・ウィーズリーと言われても私は思い出せず、
『アンナ・カレーニナ』(2012)のリョーヴィン役のほうが印象に残っています。
ほかに出演陣は、『きみに読む物語』(2004)のレイチェル・マクアダムス、
『ラブ・アクチュアリー』で私を泣かせたビル・ナイと、また泣かされそう(笑)。
イギリス南西部コーンウォールに暮らす青年ティム。
冴えない彼だが、両親と妹、そして叔父からたっぷりの愛情を注がれて育った。
21歳の誕生日、父親からあらたまって呼び出されたティムは、衝撃の事実を告げられる。
それは、一家の男たちはタイムトラベルの能力を有しているというもの。
にわかには信じがたいが、父親の言うとおり、暗闇で拳に力を入れると、
戻りたいと念じた過去の時間へ飛ぶことができた。
父親曰く、未来には飛べないが、過去には飛ぶことができる。
くり返される時間を好きなことに使えばいいと言われ、
ちなみに父親は何に使ったのかと尋ねてみると、本、本、本。
普通は人生で二度ほどしか読めないであろう本をすでに三度読んだと言う。
ティムはこれまで縁のなかった恋愛に使いたい、素敵な女性と巡り逢いたいと思う。
弁護士となったティムは、ロンドンへ。
父親の旧友で変人のハリーの家に居候し、相変わらず冴えない日々を送っている。
ところがそんなある日、幼なじみのジェイに連れられていった店で
前髪パッツンのキュートな女性メアリーと知り合い……。
自分に都合の悪いことが起これば即過去へ。
変えられるのは自分の過去だけと言いつつ、そのときの状況にはやはり影響が及ぶわけで、
これって辻褄が合っていないと気になる箇所もいろいろと出てきます。
気にしていると前に進めないので、『LUCY/ルーシー』と同じく、深く考えないことに(笑)。
軽いラブコメだと思いきや、タイムトラベルに制約があることが判明してからは切なさ全開。
自己本位で過去に戻っていたティムが思い悩むように。
そう、やっぱり、好き勝手に戻るわけにはいかなくなります。
同じ日を二度体験してみれば、自分の行動に余裕が生まれ、
一度目には気づかなかった楽しさ面白さ優しさがいろいろ見えてくる。
そのシーンがとても好きでした。
生きてきた毎日はどれも大切な日。
あの日に戻れたらと思うことだってあるけれど、戻れば幸せになれるわけじゃない。
今日が最後だと思って存分に生きること、ですよね。