夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ピクセル』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の3本目@梅田)

2015年09月29日 | 映画(は行)
『ピクセル』(原題:Pixels)
監督:クリス・コロンバス
出演:アダム・サンドラー,ケヴィン・ジェームズ,ミシェル・モナハン,ピーター・ディンクレイジ,
   ジョシュ・ギャッド,ブライアン・コックス,アシュレイ・ベンソン,ショーン・ビーン他

『アントマン』でポール・ラッドの日本での知名度が高まったとすれば、
アダム・サンドラーの知名度も本作でやっと広がったというところでしょうか。
監督はクリス・コロンバス、『ハリー・ポッターと賢者の石』(2011)以降は
メガホンを取らずに製作にとどまることがほとんどでしたが、健在で嬉しい。

1982年、ゲームオタク少年だったサムは、幼なじみのウィルとともに、
全米のアーケードゲームチャンピオンを決める大会に参加。
途中、“ワンダーボーイ”と呼ばれるラドローと意気投合。
サムは決勝まで残るが、自称“ファイアーブラスター”のエディに敗れる。
NASAはこの大会の模様を収めた映像を地球外生命体に向けて友好目的で送る。

有名工科大学へ進むと目されていたサムは並みの大学へ進んだあと、しがない電器屋に。
しかしウィルは米国大統領となり、親友のサムは大統領執務室へも出入りを許されている。
迎えた2015年、ウィルは失態を繰り返し、支持率が低迷。
なんとか巻き返しを図りたいが、良い知恵は浮かばないまま。

ある日、電化製品を配達したサムは、その家の少年マティと親しくなる。
父親が若いピチピチギャルと浮気したせいで母親と離婚する予定だと聞き、
どんな年増でデブの母親かと思いきや、出てきた母親ヴァイオレットは、
サムが言葉を失うほどのスレンダー美人。
悲しみに暮れる彼女の肩を抱き、いい感じになると思ったのに、
ヴァイオレットに「勘違い男」と一喝されてしまう。

ちょうどその頃、グアムの空軍基地が謎の奇襲を受ける。
すると、長らく会っていなかったラドローがサムを訪ねてきて、謎を明かしてみせる。
襲撃の主は、1982年にNASAから送られた映像を宣戦布告と捉えた地球外生命体で、
彼らはゲームのキャラクターを兵器として再現、地球に戦いを挑んできたのだと。

ウィルから要請を受け、サムとラドローはゲームキャラクター型の兵器に対する戦い方を軍隊に伝授。
ただのいけすかない美人だと思っていたヴァイオレットは米軍の中佐であることがわかり、
憎まれ口を叩き合いつつもサムとヴァイオレットは協力するのだが……。

ゲームオタクでなくても、1980年代を過ごした人ならば、見たことはあるゲームばかり。
加えてティアーズ・フォー・フィアーズなど、懐かしい曲がかかるから、文句なく楽しい。

アダム・サンドラーの相変わらずのおとぼけぶりにほのぼの。
下ネタもなく、『アントマン』と並んでおとなもこどもも安心して楽しめる作品です。
ただし、ゲームがわからない世代かもしれないという点で、『アントマン』のほうが万人向け。

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