『わたしに会うまでの1600キロ』(原題:Wild)
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:リース・ウィザースプーン,ローラ・ダーン,トーマス・サドスキー,ミキール・ハースマン,
ギャビー・ホフマン,キーン・マクレイ,ケヴィン・ランキン,W・アール・ブラウン他
TOHOシネマズ西宮にて3本ハシゴの2本目。
女性が単独で過酷な土地を踏破した話が流行っているのか、
『奇跡の2000マイル』の次は本作が公開されました。
あっちはオーストラリアの砂漠2700kmを7カ月かけて歩いた話でしたが、
今度はアメリカ西海岸の自然歩道1600kmを3カ月かけて歩いた話。
1995年のシェリル・ストレイドという女性の実体験です。
どちらも原題はシンプルすぎて、そのままの邦題ではインパクトが弱かったか。
シェリルにとって誰よりも大切な母親ボビー。
家庭内暴力をふるう父親からシェリルと弟リーフを守り、
大学にも進学させれくれたボビーは、
自分も教養を身につけたいからとシェリルと同じ大学にかよいはじめる。
どんな苦境に遭っても笑顔を忘れないボビーは、
勉強を始めてからますます生き生きとし、しかも家事の手を抜かない。
シェリルは母親のことを誇りに思う。
優しい伴侶ポールにも恵まれたシェリルは幸せな毎日を送っていたが、
ある日、ボビーが癌に冒されていることが発覚。
最愛の母親を失ったシェリルは立ち直ることができない。
ドラッグに手を出すと、誰彼かまわず寝るようになり、ついにポールと離婚。
どん底まで落ちた人生をリセットするため、
アメリカ西海岸を南北に縦走する自然歩道PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)を
メキシコとの国境まで歩くことを決意するのだが……。
日頃からトレーニングを積んでいたわけでもなく、
じゅうぶんな装備についての知識もありません。
詰め込みすぎたバックパックはあまりに重くて立ち上がれないほど。
固形燃料の種類を間違え、靴のサイズもぴったり合ってはおらず、
それでも強い意志があれば踏破できるんだと驚きます。
監督は『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)のジャン=マルク・ヴァレ。
これはまぁイメージどおりとして、脚本がニック・ホーンビィというのは意外。
『ハイ・フィデリティ』(2000)とか『2番目のキス』(2005)のような、
爽やかな青春ドラマやコメディを書く人だと思っていましたが、
こんなガシガシと心に突き刺さってくるものも書くのですね。
シェリルの一人旅の間に彼女の過去が回想シーンとして挟み込まれる構成。
リース・ウィザースプーンが脱いでいるのはこれまで見た記憶がなく、
彼女のイメージをくつがえす過激なシーンにちょっと驚きました。
彼女と母親ボビー役のローラ・ダーンがとても良かったです。
エンドロールにシェリル・ストレイドの名前も発見、
リース演じるシェリルと途中で会う女性役がご本人だったのですね。
六甲縦走ですら一度だけでいいと思っていた私にはこんな旅は無理。
でも、歩ききったら確かに人生観が変わるだろうと思います。
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:リース・ウィザースプーン,ローラ・ダーン,トーマス・サドスキー,ミキール・ハースマン,
ギャビー・ホフマン,キーン・マクレイ,ケヴィン・ランキン,W・アール・ブラウン他
TOHOシネマズ西宮にて3本ハシゴの2本目。
女性が単独で過酷な土地を踏破した話が流行っているのか、
『奇跡の2000マイル』の次は本作が公開されました。
あっちはオーストラリアの砂漠2700kmを7カ月かけて歩いた話でしたが、
今度はアメリカ西海岸の自然歩道1600kmを3カ月かけて歩いた話。
1995年のシェリル・ストレイドという女性の実体験です。
どちらも原題はシンプルすぎて、そのままの邦題ではインパクトが弱かったか。
シェリルにとって誰よりも大切な母親ボビー。
家庭内暴力をふるう父親からシェリルと弟リーフを守り、
大学にも進学させれくれたボビーは、
自分も教養を身につけたいからとシェリルと同じ大学にかよいはじめる。
どんな苦境に遭っても笑顔を忘れないボビーは、
勉強を始めてからますます生き生きとし、しかも家事の手を抜かない。
シェリルは母親のことを誇りに思う。
優しい伴侶ポールにも恵まれたシェリルは幸せな毎日を送っていたが、
ある日、ボビーが癌に冒されていることが発覚。
最愛の母親を失ったシェリルは立ち直ることができない。
ドラッグに手を出すと、誰彼かまわず寝るようになり、ついにポールと離婚。
どん底まで落ちた人生をリセットするため、
アメリカ西海岸を南北に縦走する自然歩道PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)を
メキシコとの国境まで歩くことを決意するのだが……。
日頃からトレーニングを積んでいたわけでもなく、
じゅうぶんな装備についての知識もありません。
詰め込みすぎたバックパックはあまりに重くて立ち上がれないほど。
固形燃料の種類を間違え、靴のサイズもぴったり合ってはおらず、
それでも強い意志があれば踏破できるんだと驚きます。
監督は『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)のジャン=マルク・ヴァレ。
これはまぁイメージどおりとして、脚本がニック・ホーンビィというのは意外。
『ハイ・フィデリティ』(2000)とか『2番目のキス』(2005)のような、
爽やかな青春ドラマやコメディを書く人だと思っていましたが、
こんなガシガシと心に突き刺さってくるものも書くのですね。
シェリルの一人旅の間に彼女の過去が回想シーンとして挟み込まれる構成。
リース・ウィザースプーンが脱いでいるのはこれまで見た記憶がなく、
彼女のイメージをくつがえす過激なシーンにちょっと驚きました。
彼女と母親ボビー役のローラ・ダーンがとても良かったです。
エンドロールにシェリル・ストレイドの名前も発見、
リース演じるシェリルと途中で会う女性役がご本人だったのですね。
六甲縦走ですら一度だけでいいと思っていた私にはこんな旅は無理。
でも、歩ききったら確かに人生観が変わるだろうと思います。