夜な夜なシネマ

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『パドマーワト 女神の誕生』

2019年07月20日 | 映画(は行)
『パドマーワト 女神の誕生』(原題:Padmaavat)
監督:サンジャイ・リーラ・バンサーリー
出演:ディーピカー・パードゥコーン,ランヴィール・シン,シャーヒド・カプール,
   アディティ・ラオ・ハイダリ,ジム・サルブ他
 
塚口サンサン劇場にて、
 
長いですよねぇ、インド映画って。これも164分。
寝不足の頭が持つかどうか心配でしたが、DVDで観るのはきっと無理。
いつでも一時停止できる状態では集中力が持ちませんから。
寝てもいいやのつもりで鑑賞。
 
16世紀に編まれた叙事詩『パドマーワト』の映画化で、
インド映画史上最大級の製作費をかけたという噂。
オープニングの前に「これは必ずしも史実どおりではない」という言葉が
若干しつこいぐらい表示されます。
史実とちゃうやんかと文句を言う人がそんなにも多いのでしょうか。
と思って調べたらなるほど、インドではさまざまな抗議運動が起きたらしい。
 
13世紀末、西インドの小国メーワールの王ラタン・シンは、
真珠を求めてシンガール王国を訪れる。
ちょうどそのとき、狩りに出かけていた同王国の王女パドマーワティ。
動くラタンを動物だと思ったパドマーワティは矢を放つ。
それがラタンに体に命中してしまい、負傷したラタンを介抱するうち、
パドマーワティとラタンは恋に落ちて結婚。
王妃となったパドマーワティは人々から尊敬の念を集める。
 
ある日、ラタンとパドマーワティの睦み合う姿を覗き見た王宮司祭チェータン。
パドマーワティの意見を採用してラタンはチェータンを国外へ追放。
いずれ必ずメーワールを潰してやると捨て台詞を吐いてチェータンは去る。
 
一方、北インドのイスラム教国の皇帝の座に就いたのは、
野心溢れる女たらしの武将アラーウッディーン・ハルジー。
なんとかメーワールを潰したいチェータンはアラーウッディーンに近づき、
パドマーワティの美貌について話すと、アラーウッディーンは強い興味を示す。
しかしアラーウッディーンがいかにしようともパドマーワティへの面会が叶わず、
顔を見ることすらできないものだから、アラーウッディーンのイライラが募り……。

ところどころ寝ましたけど、こうして書いてみたら、
意外にちゃんと観ているじゃあないか、私。
 
正直言って、これが良い話なのかどうかわかりません。
美貌と知見を兼ね備えたパドマーワティですが、
彼女を王妃として温かく迎え入れたチェータンをいとも簡単に追放。
ラタンは最初はそこまでするつもりがなかったのに、
パドマーワティに言われてすぐに「追放!」と言っちゃう。
女房の尻に敷かれて、言うこと聞いてるだけちゃうんかと思ったりも。
 
話としてはどうなのと思うところはありますが、
カネがかかっているだけあって映像はスゴイ。
特にラストシーンは圧巻。女の怖さ凄さを見せつけられます。
 
男性陣の顔がほぼ同じに見えてしまうのが困りもの。
ヒゲ生やして、髪の毛伸ばして、なんでそんなに似ているの。
「悪そうかどうか」で判断するしかない(笑)。
 
ええ、私はこんなインドの歴史スペクタクルなら、
『バーフバリ』のほうがずーっと好きです。

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